手持ち端末のアップデート続きです。

● ASUS MeMO Pad 7 ME176 (2014)

ME176 は BayTrail を搭載した Android Tablet です。Atom Z35** ではなく Windows Tablet に使われているものと同じ Z37** が使われています。そのため GPU も PowerVR ではなく Intel HD Graphics Gen7 になっています。

Android 5.0 への更新で OpenGL ES 3.1 が使えるようになりました。現時点で Android の OpenGL ES 3.1 対応を確認した GPU をまとめると下記の通り。

GPU API SoC
NVIDIA Tegra K1 OpenGL ES 3.1 AEP Tegra K1
Adreno 420/430 OpenGL ES 3.1 AEP Snapdargon 810/805
ARM Mail-T604 OpenGL ES 3.1 Exynos 5 Dual (5250)
ARM Mail-T760 OpenGL ES 3.1 Exynos 7 Octa (7420)
PowerVR G6430 Rogue OpenGL ES 3.1 BayTrail-T Z3560
PowerVR G6200 Rogue OpenGL ES 3.1 MediaTek MT8135
PowerVR GX6250 Series6XT OpenGL ES 3.1 MediaTek MT8173C
Intel HD Graphics Gen7 OpenGL ES 3.1 BayTrail-T Z3745

同じ Atom でも Z35** の PowerVR G6430 とは異なり、Intel HD Graphics Gen7 は Windows 上で Direct3D11 に対応しています。Android でも AEP には非対応なものの独自の Extension により GS や Tessellator が使えるようになっています。AEP でないのは ASTC に対応していないことが関係しているのかもしれません。

逆に Mali-T760/PVR GX6250 は GS/Tessellator がない代わりに ASTC 対応です。

GPU API GS/TS ASTC
NVIDIA Tegra K1 OpenGL ES 3.1 AEP Y Y(L)
Adreno 420/430 OpenGL ES 3.1 AEP Y Y(L)
ARM Mail-T604 OpenGL ES 3.1 N N
ARM Mail-T760 OpenGL ES 3.1 N Y(H)
PowerVR G6430 Rogue OpenGL ES 3.1 N N
PowerVR G6200 Rogue OpenGL ES 3.1 N N
PowerVR GX6250 Series6XT OpenGL ES 3.1 N Y(L)
Intel HD Graphics Gen7 OpenGL ES 3.1 Y N

MeMO Pad 7 ME176 の OpenGL ES 3.1 における Extension 等の詳細は下記ページに追加しました。Android 5.0 でも 64bit には非対応のままでした。

CPU/GPU OpenGL ES Extension (Mobile GPU)

また下記ページも更新しています。

OpenGL / OpenGL ES 2.0 / OpenGL ES 3.2

OpenGLES 3.0 対応で 3.1 非対応な GPU は今のところ Adreno 300 だけとなっています。また Intel HD Graphics も Gen8 以降は AEP 対応であることが判明しています。


● ZOTAC Tegra Note 7 (2013)

更新によって Android 5.1 になりました。SHIELD 同様 NVIDIA 自身が販売しているデバイスなので、比較的こまめに新しい OS がリリースされています。4.2 から 5.1 まできちんとサポートしてきたのは好印象です。ただし Tegra 4 なので OS は新しくても OpenGL ES 2.0 のままです。


● Amazon Fire HD 6 (2014)

Android 5.1 (API Level 22) 相当の Fire OS 5 がリリースされています。性能は非力ですが OpenGL ES 3.1 対応です。


● Kindle Fire HDX 7 (2013)

Snapdragon 800 搭載で、今回取り上げた 4台の中では最も性能が高いハードウエアとなっています。しかしながら OS の更新は Fire OS 4.5 (Android 4.4 API Level 19 相当) までで Fire OS 5 には非対応でした。Kindle/Fire 系はデイバスの種類が限られているものの最新 OS の提供打ち切りがかなり早い印象です。特に Adreno 420 搭載なのに 3.1 AEP が使えない Fire HDX 8.9 (2014) は少々残念です。
iOS ではスペック上の問題さえなければ新しい OS が提供されているので、Fire も OS を継続してサポートしていればプラットフォームとしてもう少し開発しやすかったように思います。

Device FireOS Android API SoC GPU
Fire TV Stick 2015 5.0 5.1 22 Broadcomm 28155 VideoCore IV
Fire TV 2015 5.0 5.1 22 MT8173 PowerVR GX6250
Fire 2015 5.0 5.1 22 MT8127 Mai-450
Fire HD 8/10 2015 5.0 5.1 22 MT3135 PowerVR G6200
Fire HD 6/7 2014 5.0 5.1 22 MT8135 PowerVR G6200
Fire HDX 8.9 2014 4.5 4.4 19 Snapdargon 805 Adreno 420
Fire HDX 7/8.9 2013 4.5 4.4 19 Snapdargon 800 Adreno 330
Fire HD 7 2013 4.5 4.4 19 TI OMAP4470 PowerVR SGX544
Fire HD 8.9 2012 4.0 4.0 15 TI OMAP4470 PowerVR SGX544
Fire HD 7 2012 4.0 4.0 15 TI OMAP4460 PowerVR SGX540
Fire 2012 4.0 4.0 15 TI OMAP4430 PowerVR SGX540

Amazon: Device and Feature Specifications


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