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May 2016 の記事

HTC Vive のソフトウエアセットアップは、下記サイトのツールを起動して画面に従っていくだけで完了します。

Vive Setup (www.htcvive.com/jp/setup)

各デバイスの認識状態の確認には StemVR アプリを使います。Base Station 同士がお互い遮蔽物がなく見える位置にあること、ヘッドセット及びコントローラーが両方の Base Station から見える位置にあることが重要になってきます。うまく認識されていない場合は StemVR のメニューから 「Viveヘッドセットを再起動」 すると良いようです。

SteamVR

上の Vive Setup のページには推奨 PC も書かれています。Oculus Rift との比較は下記のとおりです。

Oculus Rift CV1 HTC Vive
GPU GTX 970 / R9 290 以上 GTX 970 / R9 290 以上
CPU Core i5-4590 以上 Core i5-4590 / FX 8350 以上
RAM 8GB 以上 4GB 以上
HDMI / DP HDMI 1.3 以上 HDMI 1.4 / DP 1.2 以上
USB USB 3.0 x3 + USB 2.0 x1 USB 2.0 x1

Oculus Rift : Recommended PC Specification
HTC Vive : Recommended System Requirements

どちらも 1080x1200 x2 (2160x1200) 90fps とスペックが似通っているためか推奨 GPU は同一でした。最も異なっているのは USB Port の数で、Oculus Rift は USB 3.0 を含む合計 4個の USB Port を使っています。一方 HTC Vive は USB 2.0 が 1個だけで済んでおり、トラッキング方法の違いが表れています。

GAME Watch: Gamescomで存在感を増してきたSteamVR初号機「HTC Vive」
GAME Watch: Valve「Lighthouse」とOculus CV1のトラッキングはどっちが凄い?

上の記事の解説によると HTC Vive はヘッドセット/コントローラー側に受光器があり、BaseStation はレーザー光のパルスを発光しているだけとなっているようです。Base Station は PC と直接繋ぐ必要がなく、またコントローラーもワイヤレスなのでセンサーの通信量もそれほど多くないのでしょう。Oculus の方はおそらく高フレームレートで Camera 画像を読み取っており、それなりの帯域が必要になっているのだと思われます。

発光だけとはいえ、HTC Vive の Base Station は決して簡単な構造ではないようです。電源を入れると僅かな振動が感じられ、中でモーターが高速に回転していることがわかります。それなりに重量もあり、ずれないように安定した設置場所の確保が必要です。


推奨 spec 以下の PC では本当に動かないのか試してみました。HTC Vive では動的に性能の監視をしており、90fps に満たない場合はアプリケーションの描画が行われないようになっています。起動してみてアプリの画面が表示されなければスペックが足りていません。必要な描画性能はアプリケーションに依存しますが、目安となる測定ソフトが提供されています。

下記は SteamVR Performance Test の結果です。

CPU AMD A10-7870K 評価 Frame 遅延 結果
GeForce GTX 960 Maxwell 3.4 (中程度) 9352 0% VR可能
GeForce GTX 760 Kepler 0 (低い) 7466 94.1% VR使用不可
RADEON R7 (7870K 内蔵) 0 (低い) 1849 100% VR使用不可
CPU Core i7-4790K 評価 Frame 遅延 結果
GeForce GTX 960 Maxwell 3 (中程度) 9571 0% VR可能
GeForce GTX 980Ti Maxwell 9.7 (非常に高い) 10292 0% VRレディ

「VR 可能」判定は描画が 90fps を下回らないかどうかでデジタルに決まります。そのため GPU 性能に比例した数値は、評価 よりも Frame (実際に描画した Frame 数) の方が近くなっています。例えば GTX 960 と GTX 760 を比べると、Frame の値はそこまで差が開いていませんが 760 はぎりぎり 90fps に達していないのだと思われます。そのため結果としては「VR使用不可」となっています。

GTX 960 は 100% 90fps を超えているため「VR可能」ですが、性能上余裕が無いためか評価は「中程度」に収まっています。おそらくソフトによっては処理落ちが生じ、全く表示されないアプリが出てくるものと思われます。i7-4790K でも結果はほぼ同じだったので、純粋に描画性能が問題となってるようです。

A10-7870K 内蔵 GPU RADEON R7 の場合 Frame の数値がかなり落ちています。↓ CPU のスコアもかなり落ちているので、バス帯域が間に合っていないのだと思われます。

↓A10-7870K 内蔵 RADEON R7
vive_ptest_7870k_r7.png

↓A10-7870K + GeForce GTX760
vive_ptest_7870k_gtx760.png

↓A10-7870K + GeForce GTX960
vive_ptest_7870k_gtx960.png

A10-7870K + GTX 960 の組み合わせなら一応「VR可能」なので実際に幾つかのアプリを試してみました。Fantastic ContraptionTilt Brush ではほぼ問題なく動きました。が、どうやら GPU よりも CPU が追いつかないらしく The Lab などの重いソフトではトラッキングが処理落ちし、ぶれて安定しなくなります。描画落ちではないのでシステムで検出されないようです。

SteamVR Performance Test は GPU/CPU の描画だけの評価を返しますが、トラッキングなど VR では描画意外でも CPU 能力を要求しています。影響が出るのできちんと推奨スペックを守った方が良さそうです。


関連エントリ
HTC Vive (VR ヘッドマウントディスプレイ) の接続
VR Device spec 一覧


3月に注文した HTC Vive が昨日届きました。

htc_vive1.jpg

一定の空間を実際に歩ける RoomScale と、最初からモーションコントローラがついてくる点が特徴です。もちろん他の VR HMD 同様に座ってモニタの前だけで使うことも可能。

付属物は非常に多くケーブルの物量もかなりあります。AC アダプタが 5つも入ってますが、動作中に必要なのはこのうち 3個だけです。2個はコントローラの充電用なので、交互に充電して兼用してもいいしプレイ中は無くても問題ありません。またケーブルには接続先を示すタグがついているのでわかりやすくなっています。

HMD の他に必要なのは 2台の Base Station です。これを部屋に設置することで HMD や Motion Controller のトラッキングが行われます。Base Station につなぐケーブルは AC Adapter の電源だけ。それぞれ離れた場所に設置しますが、最小構成の場合は 1台だけでもなんとかなるようです。

PC につなぐケーブルは 2本のみ。Link Box から伸びる USB と HDMI (または DP) だけなので、意外にシンプルでした。Base Station もコントローラーもワイヤレスになっています。

   PC
   ||  USB HDMI (または DisplayPort)
   ||
[LinkBox] -- AC Adapter
   |||
   |||
 Vive HMD


BaseStation (ch b)  -- AC Adapter

BaseStation (ch c)  -- AC Adapter


関連エントリ
VR Device spec 一覧