テレビ売り場に足を踏み入れて、いかに自分が取り残されているか実感。
何を今更という感じでしょうが、最近のテレビは進化してるなと。
全然知りませんでした。


・機能

何でもつながる?ありとあらゆるコネクタが付いてる。
豊富な映像入出力だけでなく、
LAN コネクタは当たり前、NAS 専用の LAN 端子とか USB やら iLINK の 1394 やら
電話線とか中には eSATA まで。

インターネットブラウザも入ってて、ダウンロードしたアプリが動いたりもするらしい。
テレビに USB キーボードもつながる。
HDD 内蔵とか SD カードとか、自分で再生したり録画したり。
どうやって作っているんだろうと思ったら、どのメーカーもマニュアルにも
GPL と使用した Linux kernel の記載があった。

携帯電話のように、今できる機能は何でも入ってるといった感じです。


・画像補整競争

解像度もフルHDで、技術革新によりパネルの性能も向上しています。
でも入力データはフォーマットが決まっており、モニタが対応したからといって急に
変えるわけにもいかず。

そんな中差別化を図る手段が、限られた入力リソースをいかにきれいに見せるか。
デジカメの現像のようにさまざまな画像処理を経て、それぞれメーカー毎の絵作りが行われています。

色の補正、解像度変換、残像を減らすため工夫。中間フレームを生成してフレーム
レートを数倍にして、フィルタで映像内のモーションブラーを除去したり。
それだけハードウエアの処理性能が向上しているということです。


業務用の高度なモニタだと、キャリブレーション調整後のガンマ補正や色域を
一定にするために演算精度を上げています。パネルの多階調化も正確さのため。

一方家庭用テレビの場合は、同様の演算能力をきれいに見せるために使います。
カタログによると内部演算は 10~18 ビットで行われているそうです。

DeepColor というのはこのように従来より多階調の色情報を扱うこと。
入力信号は HDMI v1.3 以降で対応しているので、DeepColor 対応はモニタ側が直接
多階調の情報を受け取れるかどうかを意味しているようです。
実際に使われている液晶パネルも 10bit のものが増えています。

従来フルカラーは 1pixel あたり 24bit (24bpp) で、1ch あたり 8bit = 256階調でした。
10bit の場合は 1024 階調。1pixel あたり 30bit (30bpp) となります。

同じようにカタログに出てくる xv.Color は、色の段階の細かさを表す DeepColor
と違って、色の広さ方向の拡張を表しているようです。

入力情報が最初から多階調に対応しているならともかく、現状ほとんど無いため
その差を埋める技術が画質の差につながるわけです。


昔 Xbox1 の時代でも、ビュアでテレビに出した絵の色がシーンによって違うと
デザイナーに呼び出されることがありました。
まだ CRT だったけど、入力の情報にあわせて動的にトーンコントロールが行われていたためです。
あらかじめテレビ側の設定を変えておかないと、明るいシーンと暗いシーンでトーンが
変わってしまいます。
今だとそれ以上に、テレビで絵が変わってしまう可能性がありそうです。


HDMI 1.3a や DisplayPort では、信号自体 DeepColor に対応しています。

Wikipedia High-Definition Multimedia Interface
Wikipedia DisplayPort

 ・24 bpp ( 8 bit x 3)
 ・30 bpp ( 10 bit x 3)
 ・26 bpp ( 12 bit x 3)
 ・48 bpp ( 16 bit x 3)

GPU の PixelShader も今では当たり前のように内部演算は 32bit 浮動小数で行われています。
1pixel あたり 3ch で数えると 96bit です。

フレームバッファもより深い深度を持つことが可能です。
HDR で 16fp (64bpp) も使われているし、同じ 10bit 階調なら 32bpp の
R10G10B10A2 もあります。

今更ながら、Direct3D 10.1 で 16bit (64bit) 整数バッファへのブレンディングが
サポートされたのはこのためだったのかと気がつきました。

今後 DisplayPort が普及したら、PC もフルカラー = 24bit ではなく
より色数が増えて 30bit 以上になりそうです。
例えば下記スライド。

WinHEC 2008
  ・Display Technologies - pptx