VAIO type P の画面と解像度

画面は 8インチながら 1600×768。
普段デスクトップ PC で使っている PC モニタと横解像度が同じでフォントを最小に
すると、目に痛いくらい広い。でも文字のサイズは VGA の WindowsMobile 端末でも
これくらいだし、本当に痛いのはグレア液晶のせいかも。

近距離で凝視するスタイルには向かないので非光沢フィルタを貼ってみます。
12.1 インチ液晶用フィルタの短辺がちょうどぎりぎり横幅に一致しました。
細長く切って液晶面だけ覆うように貼りましたがこれは少々失敗。

type P は液晶面がフラットで周囲との段差がなく液晶の枠部分にもうつり込みが
あります。もっと大きめに切って貼った方が良かったかも。
なお枠部分は、本体の色によってうつり込みの印象が異なるかもしれません。
ちなみに黒。

●解像度の計算

ドット(ピクセル)密度を計算してみました。
簡単に求めるには次のようにします。

sqrt( 横 ^2 + 縦 ^2 ) / インチ

画素が正方形という前提ですがこれで dpi (ppi) になります。
実際に定規で測ったり、カタログに載ってる ppi と比べたところほぼ一致するので
これで問題なさそうです。
たとえば type P の 8インチ 1600×768 なら

sqrt( 1600 ^2 + 768 ^2 ) / 8

これを google の検索欄にコピペすると結果が出ます。
実例 sqrt( 1600 ^2 + 768 ^2 ) / 8

> sqrt((1 600^2) + (768^2)) / 8 = 221.846794

だいたい 222ppi (dpi) 。1pixel が 0.114mm くらい。
1mm 四方に 76pixel ほど詰まっていることになります。

同じようにいろいろ計算してみました。

VAIO type P        1600 x 768  8.0inch = 221.8 ppi
EIZO L887          1600 x1200 20.1inch =  99.5 ppi (公式 dotpitch 0.255mm)
EIZO HD2452W       1920 x1200 24.1inch =  93.9 ppi (公式 dotpitch 0.270mm)
BenQ E2200HD       1920 x1080 21.5inch = 102.5 ppi (公式 dotpitch 0.248mm)
LOOX U (Atom)      1280 x 800  5.6inch = 269.5 ppi (公式 dotpitch 0.0945mm)
LOOX U50 (A110)    1024 x 600  5.6inch = 221.9 ppi
EeePC901           1024 x 600  8.9inch = 133.4 ppi
EeePC701            800 x 480  7.0inch = 133.3 ppi
EeePCS101          1024 x 600 10.2inch = 116.4 ppi
Let's note R8      1024 x 768 10.4inch = 123.1 ppi
XPS M1730          1920 x1200 17.0inch = 133.2 ppi

HTC Touch Diamond   640 x 480  2.8inch = 285.7 ppi
iPhone/iPod touch   480 x 320  3.5inch = 164.8 ppi (公式 163ppi)
WILLCOM 03 WS020SH  800 x 480  3.0inch = 311.0 ppi
W-ZERO3[es]WS007SH  640 x 480  2.8inch = 285.7 ppi
Softbank 930SH      854 x 480  3.0inch = 326.6 ppi
Softbank 931SH     1024 x 480  3.8inch = 297.6 ppi

調べた中では PC だと新 LOOX U (Atom) が一番高密度でした。
全体的に携帯端末の方が密度が高くなっていて、携帯の中には 300ppi を超えるものも
あります。

ppi が高いと密度が増えるので、解像度が高くても画面が広いというより、ドットが
詰まって細かいイメージになります。画素が細かくフォントやエッジのぎざぎざも
見えにくくなります。

PC の画面がだいたい 96dpi を想定しており、同じくらいの解像度でモニタが作られて
いるとしたら、type P でも 2.3倍 面積で 5倍以上。
通常のモニタ比で何もしなくても 4x FSAA 相当が色を圧縮しないでそのままの形で
出ていることになります。HD ムービーなどがきれいに見えるわけです。

269.5ppi の LOOX U だと 9x FSAA 相当に近く、300ppi クラスの携帯端末だと
PC モニタの密度比で 9x FSAA を超えていることになります。

モニタのサイズが違うし再生されるコンテンツの大きさも異なるし視聴時のモニタとの
距離も異なるので必ずしも一概に比較できませんが、高密度なモニタは色数が増える
のと同じで効果あるようです。
そういえば外で Touch Diamond の画面を見ていると、たまに紙のようだなと思うことが
あります。

このまま TV や PC モニタの性能が上がったら、Anti Aliasing とか考えずに逆に
見えすぎる解像度をぼかしたり、どう見せるかの方で頭を使うことになるのでしょうか。
それより当面の問題はテクスチャ解像度が足りなくなること。

関連エントリ
VAIO type P Windows7 beta とバックライト調整など