小型キーボードはたとえキーピッチが小さくなっても等幅の方がタッチタイプ
しやすいという仮説

VAIO type P のキーボードは十分な広さが確保されており、詰まったキーも少なく
押しやすく出来ています。
たまに右側 [_] のキーを押し間違えることがあるのは、おそらく直前まで 1年間
使ってきた EeePC にすっかり手がなじんでしまっているからです。
EeePC のキーボードはさらに横幅が狭く、変形している記号キーも type P より
1列分多くなっていました。

その前に使っていた Let's note R4 もそうだったし、小型のキーボードでは右側の
記号部分の幅が狭く変形しているものが少なくありません。

キーのタイピングは人によって異なるし好みもやり方も多数あると思いますので、
今回はあくまで個人的な内容のお話となっています。


●小型キーボード

こちら でも触れたように、キーボードはすべてのキーが等幅であれば
全体のスケールが小さくなっても意外にタッチタイピング出来ることがわかりました。
もちろんあくまで個人的な感想で、個人的な経験からの判断です。

その昔、普段記号キーも見ないで打っていたのでキーボードに結構拘っていました。
ノートPC もデスクトップと同じサイズでないと打てない、とか思い込んでいたし。

これなら打てる! とかなり気に入ったのが MobileGearII MC/R700 で、すぐに電源が
入って使える便利さに魅了されてその後すぐに MC/R530 を購入。
キーピッチは小さいもののすべてのキーが等幅でしっかりしており、非常に打ちやすい
ものでした。
最初から Ctrl/Caps Lock を交換する機能もあったし、ATOK も入っていたし、IME の
キー割り当ても変更できたのでカスタマイズ性も申し分ないです。

Jornada680~ はさらに一回り以上小さいハンドヘルド PC です。
小さいながらもキーは電卓ボタンではなくノートPC と同じ形をしています。
店頭で Jornada720 触ってみたらぎりぎりだけどホームポジションに全部の指が乗る
ことを発見。
キー配列は等幅で必要なキーがそろっており配列も自然。一部異なっている部分も
カスタマイズで変更可能な範囲でした。
入力はタッチタイピング可能で、議事録なども内容をそのまま記録しつつ、かつ
タイプしながら内容を整理してまとめられるくらいに余裕で打てました。
MobileGearII MC/R530 と Jornada720 は本当に長い間使い込んでいます。

それ以降ここまで使えた小型キーボードにはあまり出会っていません。
小型化のためにキーボードが変形していて、一部キーが他の場所にあったり部分的に
幅が狭くなっていたりするとなぜかだめなのです。慣れるまで非常に時間がかかるし、
慣れてもデスクトップ PC の普通のキーボードを使うときに間違えるようになるし。


●タッチタイピング

タッチタイプできるかどうかの境目は「知識」にあると考えています。
どこに手を置いてどの指にどのキーを割り当ててどうやって指を運んで戻すのか、
これらの基礎知識がないままキータイプを続けてもあまり上達しません。

見ないのにキーを打てるからくりは、すべてのキーをホームポジションからの
相対位置で覚えるからです。
重要なのは必ずホームポジションに手を置いておくこと。

ホームポジションから打ちたいキーに指を出し、一文字タイプしたらできるだけすぐ
ホームポジションに戻す。
この動作が基本で、あとは徐々に上達するごとにホームポジションを経由しない
指の運びを、おそらく決まったフレーズの組み合わせで覚えていくのだと思います。

たとえば [Y] のキーを押した状態から他のキーへ指を運ぶ動作はキーの数だけ存在
します。
この指の運びを、最初からすべてのキーの組み合わせの数だけ覚えるのはちょっと無理。

だけど常にホームポジションに戻ることで、各キーへの指の運びを1つだけ覚えれば
確実にキーを探せるというわけです。


●小型キーボードとタッチタイプ

小型キーボードでキーピッチが詰まった場合も、とりあえず形だけホームポジションに
手が乗れば何とかなります。
サイズが違うためキーの位置も変わっているはずですが、すべて等幅なら比較的容易に
補正することが出来ます。

それは指を出す方向は一緒だから。
伸ばす距離が変わるだけでキーの位置のあたりが比較的容易に付けられるというわけです。

だから一部のキーだけ変形してキーピッチが狭くなっていたりすると、指を運ぶ角度
が変わってしまいます。あるはずの方向に無意識に手を伸ばしても、キーを探すことが
なかなか出来ないのではないかと考えられます。

1. キー配列が変わっていて一部のキーが別の場所に移動している場合
  そのキーの位置は完全に独自に覚え直し

2. 一部のキーだけキーピッチが変わっている
  そのキーに対して指を伸ばす方向と距離が変わってしまう
  角度と距離の両方に対して補正が必要。

3. 全部等スケールで小さくなった場合
  キー間の距離が違っていても指を伸ばす方向は合っている。

よって 3つのケースでは、全部のキーが等幅の方が一番覚え直すこと、補正する部分が
少なくて済むのではないかと考えられます。

あくまで数字や記号キーを含めてすべてのキーをタッチタイプで入力する前提です。

同じ理由から、EeePC や ELECOM TK-UP84CP 等のように数字の段が微妙に左に
ずれているキーボードは、数字の入力でかなりタイプミスしました。

またせっかく登場した Happy Hacking Keyboard Professional の日本語版も、
最下段 Z X C~ の段が左にずれているので購入を躊躇してしまいます。(悔しい)

・最低限キー配列がそのままであること (シグマリオンや LOOX U のようにキーの位置が移動していない)
・キーピッチを小さくするなら全部まとめて小さくする (部分的に変えない)

これが個人的には理想の小型キーボードです。
だから HTC Shift はかなり気になる存在なのです。


おそらく英語キーボードのスペースに無理矢理日本語キーボードを押し込めた事情が
あるのだとは思います。
それでも全部のキーが等幅な小型キーボードも出して欲しいと切望します。


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