Android OS 2.3 と NDK r5

新しい Android OS 2.3 Gingerbread が公開され、同時に SDK も新しくなりました。
特に嬉しいのが NDK の強化。NDK r5 がリリースされています。

Android SDK

Native 向け API が大幅に追加されたようで、従来 Java + JNI 経由で受け取って
いた入力関係、Java でないと初期化出来なかった EGL 関連も Native code で
記述できるようになっています。
下記の NativeActivity の例を見ると C だけで書かれているのがわかります。

NativeActivity

NDK を使うとデバッグが大変だったので、gdb が含まれるようになったのもかなり
重要なポイントでしょう。

C/C++ の利点はプラットフォームの垣根を越えた共通言語であること。
ライブラリやツールをシェアし、core 部分を移植しやすくするという意味でも
C/C++ のサポート強化は歓迎です。

ndk-build の使い方は r4 と同じですが、内部のディレクトリ構成は結構変わって
いるようです。
自分で build system を構築している場合は少々手を入れる必要があります。

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