日別アーカイブ: 2008年12月24日

Eye-Fi 無線LAN内蔵 SDカード

無線LANによる自動アップロード機能付き SD カード、Eye-Fi を手に入れました。
Eye-Fi

容量は 2GB。
デジカメでこのカードを使用すれば、写真を撮るとすぐにパソコンに転送してくれます。

データ転送のためにいちいちカメラからメモリカードを抜かなくてもいいし、
専用の USB ケーブルでつながなくてもいい。
それどころかカメラを専用の通信モードに切り替える必要すらなく、撮影状態のままでも
手間無く転送が行われます。

利用するにはパソコンが必須で、まずは Eye-Fi カードのセットアップを行います。
無線 LAN の設定など。

初期設定は非常に丁寧に作り込まれていますが、ウィザードに従い一通りの手順を
体験しなければなりません。

パッケージには Eye-Fi カード本体と、専用の USB カードリーダーがセットになっています。
親切にも最初からカードリーダーに差し込まれた状態です。そのまま PC へ。
必要なソフトウエアもカードに書き込まれており、ドライバ CD 等はありません。
表示される指示に従うだけで準備は完了します。

(1) 最初にアカウントを作ります。PC側の通信でサーバーに登録されるようです。

(2) ファームウエアの更新が行われます。

(3) 次にカード側の無線 LAN でネットにつながるか確認します。
  DHCP が必須で、IP アドレス等の手動設定はありません。
  実際にインターネットにつながっているかどうか、Eye-Fi のサーバーまで
  到達できるかどうかもチェックします。

(4) オンラインの共有サービスに自動でアップロードするか設定します。
  PC への転送だけが目的なら設定しなくても構いません。

(5) PC の保存フォルダの確認など。

(6) カードを抜いてデジカメへ。実際に最初のアップロードが行われるかテストします。

これらを全部クリアして初めて完了します。
使用した PC は WindowsVista x64。

(3) の無線 LAN 設定ではまりました。無線はつながるものの DHCP でタイムアウトし、
アドレスを受け取れない状態が続きました。

構築してあるルータの設定を変更したくはないし、
先に他の設定だけ済ませてからゆっくり原因を探すこともできないし、
手動で IP 設定することもできないし、
親切なウィザードがあだとなる何もできない状態。

別のルータを用意してセキュリティを落としてテストするとつながったので、
一通り初期化を済ませてまずは登録。
それから設定を何度か変更しつつ本来の無線 LAN アクセスポイントにも接続できました。

●気がついたことなど

一度転送した写真は再転送しない。
最後に転送したファイルのタイムスタンプか撮影日をチェックしているように見えます。

転送してもデータの削除は行われません。
カードが勝手にファイルを削除すると本来のホスト(デジカメなど)と同期が
取れなくなるのでおそらく無理。

データの転送確認はデジカメでなくてもできます。初期化をこれで済ませました。
他のノート PC にカードを挿して DCIM フォルダを作成。さらにその中に適当な
フォルダを作って jpg ファイルをコピーします。
しばらくたつと勝手に転送が始まるはず。

例えば

  \DCIM\A

の中に拡張子 .jpg で画像を保存するだけ。

4文字拡張子 .jpeg はだめ。
ファイルの中身が別のフォーマットだったりすると、最初転送しようとしますが
受け取る PC 側ではじかれます。

付属のカードリーダーは普通の SD カードリーダーとして使えます。
16G SDHC もいけました。

逆に普通の SD カードリーダーに Eye-Fi を入れてもマネージャーが認識します。
ただし設定やファーム更新の安定性を考えると純正のものを使った方が良いと思われます。

●使用感

使い始めたばかりですが非常に快適です。
完全なワイヤレスであり、さらにモードレスでもあります。

添付ソフトや設定もわかりやすいので、本来ならトラブルもなく完了するはず。

外では直接インターネットへアップロードすることを想定しているようですが、
ポータブルのルータがあればノートPC にその場で保存することもできそうです。