WindowsMobile 端末には、キーボードを英語配列と認識するものと
日本語配列と認識するものの 2種類あるようです。
この違いは主に、外付けキーボードを繋いだ場合や、キー入力をシミュレートする
ツールで問題となります。touchkeysip での文字入力もその一つです。
想定しているキーボードと内部で認識しているキーボードの配列が異なっている場合、
キーの刻印と入力される文字にずれが生じます。
Bluetooth keyboard を販売している Reudo のページに、機種による配列の違いが
まとめられています。
・Rboard for Keitai RBK-2000シリーズ
内蔵の QWERY キーボードを持っている日本向け端末は、日本語配列を採用している
可能性が高いようです。(100% ではない)
逆に QWERTY キーボードを持っていない端末は、単体での利用では特に影響が
ないためか、英語配列のものが多いようです。
おそらく日本語配列にするメリットは変換や漢字などのキーを認識できることで、
英語配列のメリットはカスタマイズする(変更する)コストが低いことだと考えられます。
ローマ字入力では問題ないものの、JISかな入力を利用するソフトだとこの違いが
致命的となります。特に ctrlswapmini では 一時かな モードを多用しているので
英語配列の機種ではうまく動作しないようです。
逆に日本語キーボード配列を採用している端末では、ある程度は動作する可能性が
残っているといえます。
一時かなモードは、W-ZERO3[es] 系の端末がテンキー入力で使用している特殊な
キーストロークです。
IME 自体はローマ字入力モードでありながら、送られてきたキーをその場限りで
JISかな入力と見なすことができます。
KEYDOWN, KEYUP のそれぞれ両方を、VK_KANA の DOWN/UP で囲みます。
KANA DOWN
KEY DOWN
KANA UP
KANA DOWN
KEY UP
KANA UP
この場合の KEY DOWN, KEY UP は JISかなモードの入力と見なされます。
この動作は便利なのですが WindowsMobile でしか使用できず
PC の IME では機能しませんでした。
● TouchFLO
EMONSTER lite S12HT には、TouchFLO と呼ばれる特殊なユーザーインターフェースが
搭載されています。
どの画面でも呼び出すことが出来、指だけで操作できるため便利そうではあるものの
メニューの内容が固定でカスタマイズできませんでした。
このメニューの内容は下記のレジストリを書き換えることで変更できるようです。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\HTC\Biotouch ActionScreen 新電子メール 新規 SMS 新規 MMS 新しい予定 新しい仕事 新しいメモ 新しい連絡先 APLauncher 電子メール Internet Explorer コミュニケーションマネージャ SMS/MMS タスク 予定表 MediaHubMini ミュージック フォト ビデオ
実際に APLauncher の “\Windows\iexplorer.exe” を
“\Program Files\NetFront Browser v3.5\NFBrowser.exe” に書き換えて、
NetFront を登録することが出来ました。
関連エントリ
・EMONSTER lite S12HT の文字入力を MS-IME に切り替える
・EMONSTER lite S12HT と文字入力
・EMONSTER lite S12HT メニューや通信など