DirectX 一覧 や GPU 年表の更新と ATI Imageon

「 Hyperでんち 」 の古くなっていたいくつかの項目を更新しました。

DirectX 一覧
GPU 年表

DirectX 一覧には Direct3D11 を追加 (リリース前なので未完)
GPU 年表は Mobile の項目を分離。

表を見てわかるとおり Mobile はちょうど今が固定機能パイプラインで DirectX7 世代。
その次は Unitifed Shader が当たり前で、一気に Direct3D10/ShaderModel4 世代と
なる可能性があります。

PowerVR SGX はすでに Unified Shader ベースであり、Intel US15W の GMA500 や
OMAP3 をはじめいくつかのデバイスで使われています。
Qualcomm の MSM に搭載されていた ATI Imageon も、新たに Xbox 360 同様の
Unified Shader Architecture を元に開発が行われていたようです。

AMD Licenses 3D Graphics Core Technology to QUALCOMM, Delivering The Ultimate Visual Experience? to Tomorrow’s Phones

GeometryShader が存在するかどうかわかりませんが Shader ベースであることは確かです。
PowerVR SGX 同様、Vertex/ Pixel の演算ユニットを共有できること、
Graphics 以外への応用が容易なこと、設計時に演算能力をスケーラブルに変更できる
ことがメリットであると考えられます。

Wikipedia Imageon

上記 wikipedia のページには Z460 という新しい Imageon core の名前が載っています。
直接 AMD の pdf 資料へのリンクもあります。登場は 2009 年以降とのこと。

これらのデータより、HTC Diamond 等に使われている現行 MSM7201A の 3D core は
ATI Imageon 2380 シリーズをベースにしたものだと考えられます。

2006/1/30 ImageonR 2380 および ImageonR 2388 で驚くべきゲームおよびマルチメディア体験を可能にし、ハンドヘルド 3D グラフィックスの水準を引き上げる ATI

AMD Imageon 2388/2380

公式ページの資料が参考になります。
Direct3DMobile では使えないものの CubeMap など一通り機能がそろっているようです。
D3D8 相当のスキニング用固定 Matrix Palette もありますが、残念ながら D3DM 側に
対応する機能がありません。
頂点演算は float で行われており、やはり NATIVEFLAOT で正解でした。
違いは VRAM のみで、2388 が内蔵 8MB、2380 が外付けで 16MB 以上に対応とのこと。

関連エントリ
Intel GMA500 のスペックについて考える。続き (2)
Intel GMA500 の機能と性能と Aero
Qualcomm と 3D
HTC Touch Diamond で Direct3DMobile その(11) 問題まとめその他