日別アーカイブ: 2007年1月20日

ポラール m62 電池交換

ポラールの心拍計 m62 の電池交換をしてみました。
本当はメーカーに送って交換してもらわなければいけないのだけど。
参考にしたのはこちらのページです。
ポラール心拍計バラバラ写真

裏蓋は小さいプラスのねじなのでドライバーで簡単に開けられます。
開けてみたら使われていたのは普通の CR2032。
全く同じ電池が手持ちのストックにあったのでそのまま交換してみました。

裏蓋は開いてもそこからすぐ電池交換できるわけではなく、
さらに内部のモジュールを取り出して分解する必要がありました。
これがはめ込みの構造がわかるまではなかなか取れません。
非常に細かい作業で外れやすい小さいパーツもあるので注意です。
最初は写真を撮りつつ作業をした方が良いかもしれません。
圧電ブザー用の接点金具と、
フロントボタンのスイッチ部分の基板のかみ合わせに注意です。

何とか元に戻って動き出しましたが、構造がわかるまでは結構苦労したし時間も
かかりました。一度経験したら2度目以降はたぶん大丈夫です。
でもやっぱりメーカーにやってもらった方が楽でしょう。
もし試す場合は自己責任で。

PS3 Linux、Ubuntu をinstallしてみた

こちらのページを参考にして、Playstation3 に Ubuntu をインストールしてみました。
http://www.louiscandell.com/ps3/
http://ubuntuforums.org/showthread.php?t=316047
とりあえず別の OS からでもインストール先 HDD にアクセスできる状態になって
いれば、基本的に debootstrap してカーネルをコピーするだけのようです。

●やることの整理

・すでに本体 HDD (/dev/sda) に FC5 が install 済みの状態を前提にしています。
・USB の外付け HDD に Ubuntu を install します。

●install するパーティションの作成と準備

今回は外付け HDD のうち2つめのパーティションに install します。
なので以下 /dev/sdf2 として説明しています。
1つ目のパーティションなら /dev/sdf1 になるし、20GB モデルなら /dev/sdc1 と
なります。

 # fdisk /dev/sdf

fdisk でよく使うコマンド
 ・p 現在の状態の確認
 ・d パーティション削除
 ・n 新規パーティション追加
 ・t パーティションのタイプ設定、デフォルトだと Linux 用になる
 ・q 中断終了。設定を反映しないで fdisk 実行前の状態に戻ります。
 ・w 書き込み終了。設定変更を書き込んで終了します。元に戻りません。

これで /dev/sdf2 を確保しました。
ext3 でフォーマットします。

 # /sbin/mkfs.ext3 /dev/sdf2

ボリュームラベルを /5 にしておきます。(本当は mkfs.ext3 -L で一緒に登録できる)

 # /sbin/e2label /dev/sdf2 /5

swap は sda の既存のものを流用するので今回は作成しませんが、もし作成するなら
こんな感じです。

 # /sbin/mkswap -L SWAP2 /dev/sdf?

●debootstrap コマンドの準備

ここは参考ページの手順そのままです。FC5 に debootstrap というコマンドを
インストールしています。

 # cd /tmp
 # wget http://louiscandell.com/ps3/debootstrap/debootstrap_0.3.3.0ubuntu7_all.deb
 # ar -xf debootstrap_0.3.30ubuntu7_all.deb
 # cd /
 # zcat < /tmp/data.tar.gz | tar xv
●debootstrap コマンドの実行

install 先を mount します。

 # mkdir /mnt/ubuntu
 # mount /dev/sdf2 /mnt/ubuntu

debootstrap を実行します。
内部で呼び出すコマンドのために、先に PATH の追加が必要です。

 # export PATH=”$PATH:/sbin:/usr/sbin”
 # debootstrap –arch powerpc edgy /mnt/ubuntu http://archive.ubuntulinux.org/ubuntu

しばらく待ちます。

●カーネルのコピー

FC5 のイメージをそのまま使います。

 # cd /mnt/ubuntu/boot
 # cp /boot/* .
 # cd /mnt/ubuntu/lib
 # cp -r /lib/modules .

●fstab の作成

これも FC5 の設定をそのまま流用します。

 # cp /etc/fstab /mnt/ubuntu/etc/
 # vi /mnt/ubuntu/etc/fstab

LABEL=/5 / ext3 defaults 1 1
/dev/devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
/dev/shm /dev/shm tmpfs defaults 0 0
none /spu spufs defaults 0 0
/dev/proc /proc proc defaults 0 0
/dev/sys /sys sysfs defaults 0 0
LABEL=SWAP swap swap defaults 0 0
/dev/cdrom /mnt/cdrom auto noauto 0 0

1行目の「LABEL=/」を「LABEL=/5」に変更するだけです。FC5 用の swap 領域に
SWAP というラベルがついてるので swap はそのまま使います。

● hosts の作成

FC5 のものをコピーするだけです。

 # cp /etc/hosts /mnt/ubuntu/etc/

● kboot.conf の作成

今までの sda1 の kboot.conf に追加します。

 # vi /etc/kboot.conf

~省略、以下追加分だけ (PS3 Linux の現在の設定メモ)

# Ubuntu (sdf2) LABEL=/5
ubuntu=’/dev/sdf2:/boot/vmlinux-2.6.16 initrd=/dev/sdf2:/boot/initrd.img root=LABEL=/5′
ubuntu480i=”$ubuntu video=ps3fb:mode:1″
ubuntu480if=”$ubuntu video=ps3fb:mode:129″
ubuntu720p=”$ubuntu video=ps3fb:mode:3″
ubuntu720pf=”$ubuntu video=ps3fb:mode:131″
ubuntu1080i=”$ubuntu video=ps3fb:mode:4″
ubuntu1080p=”$ubuntu video=ps3fb:mode:5″
ubuntu1080pf=”$ubuntu video=ps3fb:mode:133″

これで起動時に kboot: で ubuntu と入力できるようになります。

●起動

再起動して kboot: のプロンプトが出たら ubuntu (または ubuntu720p 等) と
入力して起動してみます。(起動中になぜか console のフォントが変わる)

login: プロンプト と init メッセージが重なって起動失敗に見えることがあるので、
画面がとまったらとりあえず [Enter] 。
login: が出たら root で入ります。パスワードが無いので先に設定しておきます。

 # passwd

dhclient でネットにつないで apt-get のテストです。

 # ifconfig lo up
 # dhclient
 # apt-get update

うまくいったら後はパッケージを install したり環境設定などを行います。

●設定など

ssh を入れておきます。これで PC 経由で設定できるようになります。

 # apt-get install openssh-server

desktop 環境の install。かなり時間がかかります。

 # apt-get install ubuntu-desktop

なぜかエラー終了しました。それでも一応 xorg.conf を書き換えます。

 # vi /etc/X11/xorg.conf

最初から Driver は fbdev だったので、変更は2箇所だけでした。

・Sction “Screen” に追加

  DefaultFbBpp 32

・Section “Device” に追加

  Driver “fbdev”
  Option “ShadowFB” “false”

root だと gdm に怒られるので一般ユーザーを追加します。
(ここでは名前を wheel としています)

 # adduser wheel

sudoers にも追加します。「wheel ALL=(ALL) ALL」を追加

 # visudo

gdm を起動します。

 # /etc/init.d/gdm start

ログインできました。設定ツールなど起動できずにおかしなところがあるので、
まだまだ設定が必要なようです。
やっと何とか動いた、といった程度です。