「PS3 の 60GB モデルと 20GB モデルで、Linux を使うときに違いがあるのかどうか」
今までずっと 60GB 版の PS3 だけ使って Linux install の実験をしてきました。
20GB 版も手に入れたのでちょっと調べてみました。
● デバイス名の違い
・60GB 版のデバイス (Fedora Core 5 起動時のもの)
/dev/sda 内蔵HDD
/dev/sdb ブート用フラッシュメモリ
/dev/sdc 内蔵カードリーダー MS
/dev/sdd 内蔵カードリーダー SD
/dev/sde 内蔵カードリーダー CF
/dev/sdf USBポートにさしたUSBメモリ・HDD等 1
/dev/sdg USBポートにさしたUSBメモリ・HDD等 2
:
・20GB 版のデバイス (Fedora Core 5 起動時のもの)
/dev/sda 内蔵HDD
/dev/sdb ブート用フラッシュメモリ
/dev/sdc USBポートにさしたUSBメモリ・HDD等 1
/dev/sdd USBポートにさしたUSBメモリ・HDD等 2
:
内蔵カードリーダーの分だけデバイス名がずれてます。
この blog ではずっと外付け HDD が /dev/sdf として説明を書いてきましたが
20GB 版では /dev/sdc になるようです。ご注意ください。
kboot.conf や fstab も、デバイス名でなくちゃんと LABEL 指定で書いた方が
良かったのかもしれません。
内蔵無線LAN はまだ使えないみたいなので、上記デバイス名と HDD 容量以外に
両者の違いはたぶん無いと思います。
● 20GB 版で本体 HDD に Fedora Core 5 が install できない
これも 20GB 版を手に入れてみてはじめてわかったのですが、Linux への割り当て
を最小にすると FC5 の install ができないようです。
本体 HDD のフォーマットで「PS3に10GB割り当て」を行うと、その他のシステム側
(Linux 側)が約 6GB になります。
この状態で Fedora Core 5 のインストーラ( install-fc sda )を実行しても
「Too small disk size to install Linux」と表示されてインストールできません。
容量的には minimum を選べば大丈夫なはずなんだけど、インストーラの
チェックの手抜きかもしれません。
その他のシステムに 10GB 割り当てる設定だと大丈夫です。
ちなみにこの状態で、外付け USB HDD ( 20GB モデルだと /dev/sdc ) には
FC5 をインストールできました。
● パーティションが 6GB でも Linux インストールができるかどうか
本体 HDD のフォーマットで「PS3に10GB割り当て」を行うとその他のシステム側
容量がおよそ 6GB になります。この状態で Linux がインストールできるか
試しました。
・Debian
Debian Live CD から install してみました。インストールできました。
ただし、途中のパッケージ選択画面で「デスクトップ環境」が出てきません。
ウィンドウ無しになってしまうようです。
(それでも gdm が起動しようとして最初エラーになりますが問題ないです)
最小 install で 2.3G くらい。
・内蔵HDDは未使用のままにする
内蔵 HDD を使わずに、外付けの USB HDD にインストールできました。
FC5 で試しましたがたぶん Debian も ok でしょう。
本体 HDD を swap にするのもいいかもしれません。