PS3 Linux のちょっと残念な点

●本体 HDD を一度フォーマット(パーティション分割)しないと Linux の起動ができないこと
 (2007/01/13。システムソフトウエアバージョン v1.32 現在)

  本体のフォーマットユーティリティで他のシステム用領域を作らないと
  「他のシステムのインストール」の実行ができない。

  本体のフォーマットユーティリティで他のシステム用領域を作らないと
  「優先起動システム」の選択ができない。(メニューに出てこない)

 「他のシステムのインストール」で書き込まれるブートローダー自体は、
 HDD ではなくフラッシュメモリに書き込まれます。また本体 HDD に Linux を
 インストールしなくても、CD/DVD-ROM や外付け HDD からでも Linux 自体の
 起動ができます。

 なので原理的には内蔵 HDD に Linux 領域が無くても十分ブートできそうな
 気がします。将来のファームアップでは、パーティション分割必須という上記の
 制限をなくしてもらえると非常に活用方法が広がります。

 ちなみに、
  1. パーティション分割(その他のシステム用領域作成)
  2. 他のシステムのインストール
  3. kboot の起動を確認
  4. フォーマットして「すべてPS3に割り当て」

 とした場合も、結局「優先起動システム」の変更ができないので Linux の起動が
 できなくなります。

 その後
  5. もう一度フォーマットしてパーティション分割
  6. 優先起動システムを「その他のシステム」に変更

 とすると、きちんとさっきと同じ kboot が起動します。
 このことから HDD をフォーマットしても一度書き込まれたブートローダー部分
 には影響が無いことがわかります。

●本体 HDD のパーティション分割方法が 1種類しかないこと

 現状では 10GB とそれ以外、の分割しかできないようです。60GB モデルを 30:30
 に分けることもできないし、20GB モデルで Linux 側をもっと減らしたくても
 できないのが残念。もし可能なら改善して欲しい点です。

●画面モード設定

 XMB (PS3,GAME-OS) 上で設定した画面モードなどの設定は Linux 側に引き継がれ
 ないので、Linux 側の起動やインストール画面は、表示可能で安全な最低の
 解像度(480i)が選択されてしまいます。
 今後の解析やファームアップデートによってはもしかしたらできるようになるの
 かもしれないです。