OpenGL ES 2.0 世代の Mobile GPU

iOS, Android 共に数多くの端末が登場していますが、CPU は ARM アーキテクチャ、
GPU は OpenGL ES 2.0 世代でほぼ統一されています。

iOS の場合 ES 2.0 世代の GPU は 1種類のみ。
Android の場合は調べてみると予想以上に多彩なことがわかります。
完全に 2強(+1)のデスクトップ GPU と違い、まるで DirectX 初期の頃のように
さまざまなメーカーが参入しています。

iOS:
CPU
    Cortex-A8

GPU 
    PowerVR SGX 535
Android OS:
CPU
    ARM11      ARMv6 (MSM7227)
    Cortex-A8  ARMv7 (S5PC110/ZMS-08)
    Scorpion   ARMv7 (Snapdragon)
    Cortex-A9  ARMv7 (Tegra2)

GPU
    Adreno 200       (Snapdragon QSD8x50/MSM7227)
    Adreno 205       (Snapdragon QSD8x55)
    PowerVR SGX 540  (S5PC110)
    Tegra 250 GPU    (Tegra2)
    ZMS-08 GPU       (ZMS-08)

ATI/AMD のモバイルチップだった Imageon Z430/460 は、Qualcomm になってから
名称が変更されているようです。

Qualcomm Adreno developer
Wikipedia Imageon
Wikipedia Snapdragon (processor)

Adreno のステートを見ると、テクスチャの ATC サポートなど ATI の影響が
残っています。
現行のスマートフォンでは Adreno 200 を搭載した QSD8x50 が多いですが、
HTC Desire HD 001HT の QSD8255 など、今後 Adreno 205 搭載機も
増えてくると思われます。
Z430(200?) が思ったよりも速度を引き出しづらい特性だったので 205 には
期待しています。

昨日ニュースに出ていた Creative の ZiiO は独自のプロセッサ ZMS-08 を
採用しています。

クリエイティブ、Androidメディアプレーヤーを国内販売
Zii LABS

開発はあの 3DLABS (ZiiLABS) なので気になる存在です。

進化速度が速いので、モバイル向け GPU の 3D 性能も大きく向上していく
ものと予想されます。