Android 3.0 の内蔵ストレージはわかりやすい

Android 3.0 ではストレージの扱いが大きく変わっているようです。
本体に大容量のフラッシュメモリを内蔵している場合、Android 2.x 以前は
システムとメディアに分かれていて、さらに他に SDカードもあったりして
分かりにくい構造をしていました。(詳しくはこちら)

比べると Android 3.0 非常にシンプルです。内蔵フラッシュメモリは
iOS のようにほぼ単一で区別なく扱えるようになっています。

下記は LG Optimus Pad L-06C (Android 3.0, 内蔵フラッシュ 32GB)
の 設定→ストレージ の画面です。

android30.jpg

内蔵メモリの区別がなく、ひとつの領域として扱われているのがわかります。
互換性のため内部では /data, /sdcard と 2つのパーティションが
マウントされていますが、よくみるとディスクが共有されているようです。

Filesystem             Size   Used   Free   Blksize
/dev                   331M    36K   331M   4096
/mnt/asec              331M     0K   331M   4096
/mnt/obb               331M     0K   331M   4096
/system                393M   199M   194M   4096
/data                   28G   962M    27G   4096 ←
/cache                 393M     6M   387M   4096
/mnt/sdcard             28G   962M    27G   4096 ← (/sdcard)

区別がないので「SDカードへのアプリケーションインストール」自体が
不要となっています。
3.0 のアプリケーション管理画面には「SDカードに移動」がありませんでした。

↓/sdcard は仮想的なドライブになっているようです。

/dev/block/mmcblk0p4 /data ext4 rw,nosuid,nodev,noatime,barrier=1,data=ordered 0 0
/dev/fuse /mnt/sdcard fuse rw,nosuid,nodev,relatime,user_id=1023,group_id=1023,default_permissions,allow_other 0 0

マスストレージではなく MTP を使った PC との接続であること、
現時点で外付け SD カードに対応していないことなども、
密接に関連しているのだと思われます。

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Android とストレージ領域