Android Wear 5.1.1 は Wi-Fi による同期に対応、Apple Watch との違い

Android Wear 5.1.1 は Wi-Fi 接続に対応しました。
利用できるのは Wi-Fi 機能を搭載したデバイスのみに限られますが、インターネットを経由した同期を行うことが可能です。

                        Bluetooth   Wi-Fi
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Android Wear 4.4W~5.0  直接同期    --
Android Wear 5.1.1      直接同期    Internet 接続、Cloud 同期
Apple Watch             直接同期    LAN 経由同期 (P2P)

Apple Watch も Wi-Fi 接続を併用していますが Wi-Fi の使い方が異なります。

● Apple Watch の場合

Bluetooth の補佐として用いられているようです。
接続は自動化されており iPhone 側の設定を引き継ぎます。
そのため Watch 側には特に Wi-Fi の設定はありません。

iPhone と同じ Wi-Fi ルータを利用して LAN 内で直接転送が行われます。
あくまで iPhone と Watch 間の通信に用いられており、Apple Watch が直接インターネットに接続することは無いようです。

Apple: Apple Watch の Bluetooth と Wi-Fi について

● Android Wear の場合

Android Wear 側に独立した Wi-Fi の設定があります。
予め Wi-Fi の設定しておけば、Android Wear デバイスが直接 Internet への接続を行うことができます。実際に Google Map アプリでは、Bluetooth 接続が切れていても地図データを読み進めることができました。

さらに「クラウド同期」を有効にしておくと、スマートフォンやタブレットとの通信(同期)もインターネット経由で行うことが可能です。

有効にする方法
 1. Smartphone/Tablet 側のコンパニオンアプリ “Android Wear” の設定を開く
 2. クラウド同期を ON にする

Android Wear の場合は Apple Watch と違って同一のネットワーク (LAN) に接続しておく必要がありません。バッテリー消費を考えなければ、ペアリングしたスマートフォンやタブレットは家に置いたままで、Android Wear とモバイルルータだけ持ち歩くこともできるわけです。

通知などのメッセージが届くのはもちろん、設定などコンパニオンアプリを伴うものでもクラウド経由できちんと設定変更が反映されます。

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