Playstation3 に Linux が入ったので、お手軽なLAN用サーバーとして使えます。
常時運用するにはちょっと発熱が心配なのが難点だけど。
ちなみにファンの音は意外にも静かです。

なお、ここでの設定はインターネットのアクセスには間に必ずルータが存在しており、
外部向けにはサーバーリソースは公開しないものと考えています。

● PS3にLinuxを入れるまでの手順
● PS3 Linux で最初に行う設定
● PS3 Linux を使える環境にしてみる
の続きです。20061208 版 ADDON CD で Fedora core5 をフルインストールした状態を
想定しています。


(1) ホスト名

PC名(hostname) がきちんと設定されていなかったので再設定しました。
確認は、コマンドライン上で hostname を実行します。

 $ hostname

以後の設定は X (Gnome) 上です。

 デスクトップ → 管理 → ネットワーク → DNS → ホスト名

再起動(reboot)で有効になります。



(2) サービスを起動してみる

 デスクトップ → 管理 → サーバ設定 → サービス

最初に root のパスワードを聞かれます。
現在のランレベルが3になっているので、メニューの「ランレベルの編集」
から「ランレベル3」を選択。

左下の一覧から起動するサービスにチェックを入れます。

 httpd
 mysqld
 smb

の3つにチェックを入れて [保存] しました。
その場で個別に起動するには、選択してから [開始] を押します。

それぞれ選択して [開始] を押して、サービスを起動しておきます。



(3) ブラウザで開いてみる

LAN 上の他の PC からブラウザで

 http://<設定したPS3のホスト名>/

を開いてみます。
例えばホスト名を handleps3 に設定した場合は URL は

 http://handleps3/

になります。
httpd が起動していれば「Fedora Core Test Page」が見えます。
これで php や MySQL を使った Wiki 等のツールを動かすことができるように
なりました。



(4) Samba の設定

この Samba の設定でファイルサーバーとして使えるようになります。

 デスクトップ → 管理 → サーバ設定 → Samba

を開きます。メニューから

 プレファレンス → Sambaのユーザー → ユーザーの追加

・UNIXユーザー名で自分のアカウントを選択
・Windowsユーザー名に任意のユーザー名を登録
・Sambaのパスワードを登録

これで LAN 上の他の Windows PC から、PS3 Linux にアクセスして自分の
ホームディレクトリを開くことができます。

例えば Windows PC の explorer 上から

 \\<PS3ホスト名>

と入力します。(例えば \\handleps3 など)
\\IPアドレス でも構いません。
自分のユーザーのホームディレクトリが見えていれば成功です。
これでファイルのやりとりは Explorer で簡単にできるようになりました。



(5) PuTTY でリモートでコマンドライン作業を行う

今までは直接 PS3 Linux のコンソールから作業していましたが、
環境によってはリモートでコマンド操作したほうが楽な場合があります。
上記のサーバーなど各種設定も、実際には X の Window 上でやらずに
コマンドラインから設定することも可能です。

TV の解像度が小さかったり、マウスやキーボードの数が足りずに他の PC と共有
していたりする場合はこちらの方が使いやすいかもしれません。

Windows PC 側に PuTTY をインストールします。
http://yebisuya.dip.jp/Software/PuTTY/
こちらの日本語版を使わせてもらいました。


PuTTY を起動し、ホスト名に PS3 Linux に設定したホスト名前か IP アドレスを
入力します。プロトコルは SSH を選択します。

Security Alert ダイアログが表示されるので Y (はい) を選択します。

login as: プロンプトが表示されるので、PS3 Linux のユーザーでログインできます。

日本語をきちんと表示させるためには、接続する前に PuTTY の左側にある設定から

 ウィンドウ→変換

を選択し、受信データの文字セットを「UTF-8(CJK)」にしておきます。



(6) 自分のユーザーの HOME に html を置けるようにする

httpd.conf を書き換えます。

 # vi /etc/httpd/conf/httpd.conf

httod.conf の中の「UserDir disable」の先頭に # をつけます。(コメントアウト)
その下にある「#UserDir public_html」の先頭の # を取ります。

編集後
   #UserDir disable
   UserDir public_html

書き換えたら httpd に設定を読み込ませます。

 # /etc/init.d/httpd reload

これで自分のユーザーのディレクトリに public_html フォルダを作って、
その中に html ファイルを置けるようになります。

例えばユーザー名が wheel なら /home/wheel/public_html です。
ここに index.html を作っておくと

 http://handleps3/~wheel

のように指定して開くことができるようになります。
(ホスト名が handleps3 の場合です)



(7) Wiki を設置してみる

DokuWiki を install してみます。
http://wiki.splitbrain.org/wiki%3ADokuWiki

今回は WindowsPC 上で作業しています。
まず
http://www.splitbrain.org/projects/dokuwiki
ここから
dokuwiki-2006-11-06.tgz
をダウンロードします。

Explorer で PS3 Linux のフォルダを開いて、ダウンロードしたファイルを
自分のホームディレクトリにコピーします。

PuTTY で PS3 Linux にログインします。

自分のホームディレクトリに public_html フォルダを作って、
dokuwiki を展開します。

 $ cd
 $ mkdir public_html
 $ cd public_html
 $ tar -zxvf ../dokuwiki-2006-11-06.tgz

cd [Enter] で自分の Home ディレクトリに移動、[Tab] キーでファイル名補完
ができることを覚えておくと便利です。

展開してできたディレクトリ名をわかりやすいものに変えます。

 $ mv dokuwiki-2006-11-06 wiki

Windows PC のブラウザで、次のように指定してインストーラを起動します。

 http://handleps3/~wheel/wiki/install.php

インストーラは日本語に対応しているので、右上のプルダウンメニューで ja を
選択してください。

最初はパーミッションのエラーでいっぱい怒られるので、メッセージに従って
記のようにパーミッションを1つ1つ設定していきます。
chmod 777 は誰でも読み書きできるように設定することを意味しています。

 $ cd
 $ cd public_html/wiki
 $ chmod 777 conf data
 $ chmod 777 data/pages
 $ chmod 777 data/attic
 $ chmod 777 data/media
 $ chmod 777 data/meta
 $ chmod 777 data/cache
 $ chmod 777 data/locks

インストーラの [再読込] で確認してエラーが無くなれば次に進みます。
必要な項目を入力したら install.php を削除するよう促されるので、

 /home/wheel/public_html/install.php を削除しておきます。

 $ rm install.php

これで完了です。

 http://handleps3/~wheel/wiki

にアクセスすると Wiki としてページを自由に編集できます。

もはや単なる Linux マシンです。