Debian (lenny) を使った設定メモ
Subversion が使えるところまで
●準備
・Debian — The Universal Operating System
左側の CD ISO images から “testing” distribution をダウンロード。
必要なのは debian-testing-i386-CD-1.iso だけ。
●VirtualBox
今回は VirtualBox 2.1.2 を使っています。
・VirtualBox
(1) 仮想マシン作成
新規→ OSタイプ Linux / Debian を選択 → RAM default の 256MB
(2) 仮想ハードディスク
新規 → 可変サイズのストレージ
→ 容量必要に応じて(今回はdefault 8GBを選択) → 完了
swap を使うなら、swap 専用に仮想ハードディスクを分けて作成しておいた方が
良いと思われます。
(3) 作られた仮想マシンを選択して「設定」
CD/DVD-ROM
→ CD/DVD ドライブのマウントにチェック
→ ISOイメージファイルを選択
→ 仮想メディアマネージャに debian-testing-i386-CD-1.iso を追加&選択
ネットワーク
→ 割り当てを「NAT」から「ホストインターフェース」に変更
1.x の時はコマンドラインで設定が必要だったので、ネットワーク設定は以前より
簡単になっているようです。
(4) キーボードの確認
キーボードに右 Control キーがあるならそのままで OK
もし無いなら、メニューのファイル→環境設定→入力
ここでホストキーを別のキーに変更しておく
(5) 起動
マウスがキャプチャされた場合(マウスカーソルが消えた場合)は、右 Control
キーで復帰することをあらかじめ覚えておきます。
(4) でキー割り当てを変更した場合はそちら。
●Debian install
(1) 起動した画面で「Install」選択
言語選択 日本語 → あとはインストーラに従う
インストーラのメッセージや手順は etch と同じです。
(PS3 やっぱり Debian 再インストールメモ)
(2) 以下手順
スワップは設定しない方針で。必要になったら別の仮想ハードディスクを作って
割り当てる。または仮想マシンに割り当てる物理メモリ量を増やす。
キーボード配置の選択
日本 (106 キー)
ネットワークの設定
ホスト名: 任意
ドメイン名: 任意
ディスクのパーティショニング
手動
→ "IDE1 マスタ (hda) - 8.6GB VBOX HARDDISK" を選択
→ 「新しいパーティションテーブルを作成しますか?」 はい
→ "基/論 8.6GB 空き領域" を選択
→ "新しいパーティションの作成" を選択
→ サイズ 8.6GB のまま、続ける
→ "基本パーティション" を選ぶ
→ マウントポイントが / なっていることを確認して
"パーティションのセットアップを終了" を選ぶ
→ "パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み"
→ スワップがないと怒られるけど無視 (いいえ を選ぶ)
→ 書き込みの最終確認が出るので「はい」
root のパスワード、ユーザーアカウントの設定
パッケージマネージャの設定
別の CD や DVD を検査しますか?: いいえ
ネットワークミラーを使いますか?: はい
ミラーを選ぶ
Debian パッケージ利用調査に参加しますか?: いいえ
ソフトウエアの選択
デスクトップ環境のチェックを外して、ウェブサーバとファイルサーバを追加
[ ] デスクトップ環境
[*] ウェブサーバ
[ ] 印刷サーバ
[ ] DNS サーバ
[*] ファイルサーバ
[ ] メールサーバ
[ ] SQL データベース
[ ] ラップトップ
[*] 標準システム
続ける
samba server
ワークグループ/ドメイン名: 任意
DHCP から WINS 設定を使うよう smb.conf を変更しますか?: はい
GRUB ブートローダのインストール
マスターブートレコードに GRUB ブートローダをインストールしますか?: はい
インストールの完了
メニューの デバイス → CD/DVD-ROM マウントの解除
続けるを選択し再起動、しばらく待つと login: プロンプトになる。
●Debian の設定
(1) root でログインして ssh を入れる
コンソールでそのまま続けても構いませんが、日本語がでないしテキストのコピペが
出来ないので ssh 入れて putty 使います。
# vi /etc/apt/sources.list
deb cdrom:[Debian GNU/Linux testing _Lenny_ – Official Snapshot i386 CD Binary-1 20090119-04:20]/ lenny main
の行をコメントアウトします。先頭に # を付ける。
# apt-get update
# apt-get install ssh
文字化けしてるけど気にしない。何か聞かれるので Y
# vi /etc/dhcp3/dhclient.conf
send host-name “ホスト名”
send host-name の行のコメントを外してホスト名(サーバー名)を書き込む。
終わったらログアウト
・PuTTYjp
puttyjp を起動して、ウィンドウ→変換→文字セットを「UTF-8(CJK)」に変更
ホスト名を入れてログインする
(2) サーバーの設定
以後 root 作業です。
# vi /etc/samba/smb.conf
[homes] の read only を no に変更
read only = no
# smbpasswd -a USER
ユーザーを追加してパスワード登録。(‘USER’ は作成した個人アカウント)
これでファイルなどの転送が Windows の explorer からできます。
# apt-get install subversion
# apt-get install libapache2-svn libapache2-mod-encoding
dav_svn の設定はマニュアルを参考にします。
# more /usr/share/doc/libapache2-svn/README.Debian
/etc/apache2/mods-available/dav_svn.conf を見よ、と 1行しか書いてなかった。
# cd /etc/apache2
# vi mods-available/dav_svn.conf
下記の行のコメントを外す (必要に応じて書き換える)
DVA svn
SVNPath /var/lib/svn
AuthType Basic
AuthName "Subversion Repository"
AuthUserFile /etc/apache2/dav_svn.passwd
Require valid-user
SVNPath の代わりに SVNParentPath を使うと複数のリポジトリを指定出来るように
なるとのこと。Windows の apache2 で dav_svn を設定するとこちらになるので
前から違うなと思ってましたが、、ここにありました。
# a2enmod auth_basic authn_file
# htpasswd -c /etc/apache2/dav_svn.passwd USER
Basic 認証のユーザー登録。’USER’ 部分は置き換えてください。
リポジトリ作成。(既存のリポジトリをコピーして使うなら不要)
# svnadmin create /var/lib/svn
ポート番号などの設定を変えるなら次も書き換える。変更しないなら不要
# vi ports.conf
# vi sites-available/default
# vi sites-available/default-ssl
SSL の設定はやはりマニュアルを参考にする。
# zmore /usr/share/doc/apache2/README.Debian.gz
設定方法が書いてありました。手順通りに実行してみます。
# apt-get install ssl-cert
# make-ssl-cert generate-default-snakeoil –force-overwrite
# a2ensite default-ssl
# a2enmod ssl
# /etc/init.d/apache2 restart
これは self-signed のみのサンプルです。必要に応じて変更してください。
今回の用途は家庭内サーバー用。
(3) 確認
PC や他のマシンのブラウザで確認します。うまくいけば次の通り。
http://作成したサーバー/svn
https://作成したサーバー/svn
ユーザー名とパスワードが必要。空のリポジトリが表示される。
関連エントリ
・PS3 やっぱり Debian 再インストールメモ