下記 CPU ベンチ の結果を更新しました。
この結果だけを見れば iPhone 5 (A6) より約 1.8倍速く、
iPhone 5s は Core2 duo の 1.74GHz 相当となっています。
以下抜粋 (詳細は上記ページを参照してください)
CPU arch GHz time MB/sec 1GHzあたり -------------------------------------------------------------- Apple A7 CPU ARMv8 (arm64) 1.3 1.04s 104.27MB/s 80.21MB Apple A7 CPU ARMv8 (armv7s) 1.3 1.16s 93.04MB/s 71.57MB Cortex-A15 ARMv7A 1.7 1.49s 72.61MB/s 42.71MB A6 swift ARMv7A(armv7s) 1.3 1.87s 57.96MB/s 44.58MB Krait ARMv7A 1.5 2.28s 47.64MB/s 31.82MB A5 Cortex-A9 ARMv7A(armv7) 0.8 5.78s 18.76MB/s 23.44MB Core i7 3930K x64 (Win+VC) 3.2 0.48s 228.05MB/s 71.26MB Core i7 3930K x86 (Win+VC) 3.2 0.50s 216.50MB/s 67.66MB Core2 duo x64 x64 (Win+VC) 2.4 0.75s 143.56MB/s 59.81MB Core2 duo x86 x86 (Win+VC) 2.4 0.85s 127.99MB/s 53.33MB Atom N270 x86 (Win+VC) 1.6 4.21s 25.74MB/s 16.09MB ・「MB/sec」が大きいほうが高速 ・「1GHzあたり」は同一 CPU クロックでの比較
前回のテストと異なり浮動小数点演算を含んでいません。
それでもやはり 32bit (AArch32) よりも 64bit (AArch64) の方が速くなっており、
公称値である “A6 の 2倍” に近い結果が得られました。
クロック差があるにも関わらず Core2 時代の PC と比較できる域に達しており、
少々信じられませんが clock あたりの実行効率は Core i クラスとなっています。
ただしリンク先にも書いていますが、結果にはコンパイラの性能差や実行環境の
違いも含まれている点に注意してください。
x86/x64 は VC より clang の方が高いスコアになっているので、
実際にはもう少し差が広がるものと考えられます。
またこのスコアはベンチマーク用のものです。
ARMv8 には x86/x64 と同じように AES 専用命令が搭載されていますので、
実用レベルではもっと桁違いに高速に実行できます。
ARMv8 の AES 命令を使った場合のベンチマークスコアはまだ計測できておりません。
余裕があればもう少し幅広くテストしてみたいと思います。
関連エントリ
・iPhone 5s A7 CPU の浮動小数点演算速度 (2) (arm64/AArch64/64bit)
・Nexus 10 CPU Cortex-A15 の速度
・Nexus 10 CPU Cortex-A15 の浮動小数点演算速度
・iPad 4/iPad mini A6X/A5 の CPU/GPU 速度
・iPhone 5 / A6 の CPU 速度 その 3
・benchmark 関連
・CPU benchmark