月別アーカイブ: 2006年12月

PS3使ってみた感想など

まずは Playstation3 をそのまま使ってみました。

ゲームソフトはまだ買いませんでしたが(ありがち)、Xbox360 と同じようにネット
経由でいろいろコンテンツをダウンロードすることができます。

PLAYSTATION Store への登録は最初手間ですが、無料のものや体験版もあるので
結構楽しめました。Xbox Live に比べるとまだまだコンテンツ量が少ないものの
できることは非常に似ています。
ダウンロード中何もできないのは退屈だけど、Xbox360 も最初はそうでした。

LAN ケーブルを繋いだだけで PC 同様にそのままインターネット接続可能です。
インターネットブラウザもついてるので本体でできることがかなり多いです。
ブラウザはちょっと反応が遅いものの、PSP で慣れていたのですんなり使えました。

USB キーボードと USB マウスは繋いでおいたほうが何かと便利です。

「リモートプレイ」を使うと、PSP を無線 LAN で繋いで PS3 を遠隔操作できます。
ロケーションフリーのようなもの。
いまのところできるのは標準のメニューから呼び出せる機能だけで、
フォト、ミュージック、ビデオ、インターネットブラウザなど。
ゲームはできませんが、家の中だけなら無線の音楽プレイヤーや
ムービープレイヤーとして使えそうです。

PLAYSTATION Store の「ゲームアーカイブス」では、PSP で動く PS1 のゲーム
をダウンロード購入できます。
画面も解像度も内容も当時のまんまで、よく携帯電話用にリメイクされてる
昔のゲームを思い出しました。値段も 500円程度と従量制の携帯ゲームとほぼ
同じです。
結構容量が大きいので、1G 以上のメモリースティックduoが欲しいところです。

こんな感じでゲーム以外でも本体だけでできることが非常に多いです。

さらに「他のシステムのインストール」を使えば真の目的である Linux の
install ができてしまいます。

現在 PS3 は Linux を入れて、ファイルや httpd 等のサーバーとしても、
PPE/SPE 等のプログラムを試すための実験用としてもフルに稼動しています。
こいつは最高に面白いです。
Linux についてはまた後ほど。

PS3を繋いだPCモニタ画面

こちら
http://ch09144.kitaguni.tv/e326105.html
で書いた方法で、PCモニタに繋いだときの画面や比率はこんな感じです。
EIZO FlexScan L887 + YPbPr to RGBHV VGA Box

ps3 linux
ps3linux

ps3 game
ps3game

GeForce8800 ドライバ x64

NVIDIA のサイトについ先日まで
Windows XP/Media Center Edition 版しかなかったのが
x64 版も追加されてました。
徐々に増えてる、うれしい。
けど Vista 版はまだかな
http://www.nvidia.com/content/drivers/drivers.asp

D3D SDK の 12月版もなかなか出てこないですね。

PS3 を PCモニタに無理やりつなぐまで

偶然通りかかった電気屋で PS3 を緊急入荷していたので購入しました。
普通の TV を持ってなくて、どうしても PC モニタで使いたかったので
接続まで少々手間取りました。
(以前の関連記事 http://ch09144.kitaguni.tv/c21762.html )

現在使用している PC モニタは EIZO FlexScan L887 で HDCP には未対応です。
そのため HDMI から DVI-D への変換はできません。

接続するには
・スキャンコンバータ
・トランスコーダ
のどちらかが必要になります。

安価なアップスキャンコンバータの場合は Video入力 や D1 接続がほとんど
なので、この場合 HD はあきらめることになります。
D3,D4 対応のものもありますが少々高くなります。
http://www.micomsoft.co.jp/xrgb-3.htm

今回は比較的低価格(?)で実現できるトランスコーダによる接続を選択しました。
この場合コンポーネント出力から RGB (VGA) へ変換します。

(1) 色差(コンポーネント) から RGB へ変換するトランスコーダ
 「YPbPr to RGBHV VGA Box」を購入 約6000円
このへん
http://www.play-asia.com/paOS-13-71-2q-49-jp-70-1d2s.html
http://gamebank-web.com/ec/store.asp?code_syosai=432762

(2) PS3用のコンポーネントAVケーブル を購入 (3000円)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20061120/sce2.htm
D端子ケーブルばかりでコンポーネントケーブルはあんまり店頭に置いてません
でした。ケーブルが 3m もあってもてあまします。

(3) 購入直後の PS3 は必ず D1 相当 (ビデオ出力,コンポジット) になっている

 緊急用の起動操作 (電源ボタンを5秒長押しで電源ON) でもこの状態になります。
 PCモニタは D1 (480i) に対応していないので、この時点で必ず TV 等の他の
 モニタが必要になってしまいます。

(4) モード切替
 TV を借りてきて設定画面から、ディスプレイモードを D端子・コンポーネント
 に切り替えます。30秒以内に確定しないと元に戻ってしまうのでこんな感じ。
  設定切り替え→解像度選択→決定→暗転→ケーブル繋ぎ変え→確定

 とりあえず無難な 720p にしておくのがお勧め。

(5) 使えた解像度

 「コンポーネントAVケーブル」+「YPbPr to RGBHV VGA Box」+「FlexScan L887」
 の組み合わせで使えた画面モードは次のとおり。

  1080i 映るがなぜか 640×480 で認識されてしまう。かなり荒くてだめ
  720p 使用可能
  1080p 一応映る。解像度も高くて非常にきれいだけど、同期信号にノイズが
     入るのか映像が不安定。

 結局 720p にしました。ただし L887 の 4:3 画面いっぱいに引き伸ばされてしま
 うので、そのままではかなり縦長。アスペクト非が狂ってしまいます。
 また色も若干白が飛び気味。

(6) FlexScan L887 の設定変更

 ・<その他><拡大モード> から「ノーマル」を選択 (拡大しない)
 ・<ピクチャー調整><解像度> で「1600×768」に設定

 これで UXGA (1600×1200) のモニタの画面中央に 1280×768 で小さく表示されます。
 かなり表示面積が小さくなりますが、その代わりドットが 1:1 でアスペクト
 比も保たれます。かなり寂しいけどここは我慢。PC 画面内にキャプチャウィンドウ
 を開いてるようなイメージ。

で、Linux も install したのですが、この install 画面がまた D1 相当の
モードになってしまうので要注意。
一度インストールしてしまえばモード切替できるので大丈夫です。

ちなみに Xbox360 の場合は最初から「VGA HD AV ケーブル」があるので簡単です。
http://www.xbox.com/ja-JP/hardware/x/xbox360vgahdcable/

W-ZERO3[es]v1.50aでATOKの挙動変化に困る

W-ZERO3[es]のファームウエアが v1.50a にアップしました。
http://ch09144.kitaguni.tv/e319343.html
バージョン番号もかなり増えていろいろ変わっているようですが、ATOK の挙動も
微妙に変更されているようです。

もともと W-ZERO3[es] の ATOK は MS-IME と操作や機能で微妙に互換性が
ありませんでした。たとえば外付けキーボードをつけた場合でも、[英数] キーで
かなモードを解除できないので、IME が on のまま英数字を打つことが困難でした。
他にも [ALT] + [ひらカタ] など、モードや状態変更のキーシーケンスを受け付けて
くれません。
入力モードを変えるには、必ずテンキー側の [文字] キーを押す必要があります。

ATOK の入力モードは、タイトルバー部分に表示される [あ][カ]~[_1] によって
のみ制御されていて、これをキーシーケンスで切り替える方法が無かったのです。

ただし一般的な使い方においては、外部キーボードを使った場合

・IME on 時は ひらがな入力 + 漢字変換
・IME off 時は半角英数字の直接入力

の2モードがあればほとんど事足ります。そのため IME の on/off 操作さえ
MS-IME と ATOK で共通に使えればさほど不自由はありませんでした。

IME の on/off は、パソコンと同じように [ALT]+[漢字] キーでできます。

このように入力モードを切り替える方法がないので、アプリケーション側で IME on
の状態を保ったままさまざまな文字種を選択入力したいという用途では少々問題
となっていました。たとえば ctrlswapmini です。

ctrlswapmini では、入力文字種の切り替えのために、ATOK 利用時は IME on/off
を併用しなければなりませんでした。

ファーム v1.50a になったところ、ATOK でも [英数] キー、[ひらカタ]キー
による文字種の変更に対応したようです。

・[英数] キーで 半角英数入力状態
・[ひらカタ] キーで 元のひらがなローマ字入力モード

このとき画面上部に表示される入力モードも連動します。

ところがこの修正でも、MS-IME とは完全互換ではなくて若干挙動に違いが生じて
いるようです。ctrlswapmini ではその違いのために、v1.50a だと入力モードが
頻繁に切り替わってしまう不具合が発生してしまいました。

まだ未確認ですが、W-ZERO3[es] の Premium version v1.50 でもおそらく同様の
挙動になっていると思われます。

MS-IME と ATOK の切り替えはリセットを伴うので、個人の開発でこの両者の挙動の
違いのデータを集めたり、動作確認するのはかなり大変です。
本格的に開発を行うならば、MS-IME 用と ATOK 用の2台を手元に用意しないと
結構厳しいかな、というのが本音です。