NetWalker は OpenGL ES 2.0 テスト機として活躍しています。
解像度が高いのでフルスクリーンだと遅いけどシェーダーもきちんと動くし、
コンパイルは遅いけど自分でビルドできるのですっかり開発用になってしまいました。
GPU だけでなく ARM Cortex-A8 のテストにも良い感じで使えます。
NetWalker に使われている Freescale i.MX515 の GPU は AMD (ATI) Z430 です。
未確認ですが、おそらく Snapdragon 系 (QSD8250等) に使われているものと同じだと
思われます。ただし CPU core は同じ ARM v7 世代ですが異なるものです。
NetWalker iPhone 3GS Nexus One他 i.MX515 S5PC100 QSD8250 (Snapdragon) GPU ATI Z430 PVR SGX535 ATI Z430 CPU Cortex-A8 Cortex-A8 Scorpion
どれも ARM v7 で OpenGL ES 2.0 対応です。
Cortex-A8 は VFP が低速なので、速度を優先する場合はたとえスカラーであっても
積極的に NEON 命令を用いる必要があります。(参考)
Scorpion の VFP/NEON の場合は、果たしてどのような特性を示すでしょうか。
ほぼ 2択となった Desktop と違い、Mobile 向け GPU はまだまだ種類が豊富です。
それぞれ GPU 毎に各社から OpenGL ES 2.0 Emulator が提供されているようです。
ARM 製, NVIDIA 製のものもありました。
・AMD OpenGL ES Emulator
・Imagination POWERVR Insider
・ARM mali Developer Center OpenGL ES 2.0 Emualtor
・NVIDIA Developer Zone Tegra 250 Developer SDK
関連エントリ
・ARM Cortex-A8 の NEON と浮動小数演算最適化
・OpenGL ES 2.0 Emulator
・Direct3D Mobile と T-01A の Snapdragon