日別アーカイブ: 2009年5月10日

VAIO type P + Windows7 RC で Direct3D 11

Windows7 RC を入れた type P はAero がそれなりに動いているので印象が変わりました。
現在透明感 off で使用しています。

・個人設定→ウィンドウの色→「透明感を有効にする」のチェックを外す

半透明ではないもののウィンドウの重なりがハードウエア描画なので速いです。
たとえばウィンドウ移動とか最小化のアニメーションとかそこそこスムーズに
できますし(たまにかくつくけど)、タスクバーにマウスカーソルを乗せると
ウィンドウの縮小イメージもポップアップで出ます。
ウィンドウの中の描画速度は変わらないけど、操作の印象は良くなりました。

たまに背景の描画が追いつかないのか真っ黒に崩れることがあります。
フレームバッファが消えてしまった状態ですが、以前から同じ症状があった気がするので
また違う問題かもしれません。

Aero が動くということは D3D も動くようになったということ。
GMA500 がどの Feature Level まで対応しているのか Direct3D11 で試してみました。
結果は残念ながら FEATURE_LEVEL_9_1 ~ 3 も未対応。
ハードウエアでは動作しませんでした。

Direct3D11 サンプルや一部のアプリケーションが動くのは、ソフトウエアレンダラ
WARP Device を呼び出しているからです。
D3D11CreateDevice~() の D3D_DRIVER_TYPE_HARDWARE でエラーが出た場合、
D3D_DRIVER_TYPE_WARP できちんと作り直しているアプリは動きます。
D3D11 サンプルが動いて D3D10 が動かないのはおそらくアプリが WARP に対応していないから。
D3D10 LEVEL_9_1 ~ に対応していないということは Direct2D を使う場合もおそらく
CPU レンダラになります。
ハードウエア対応は今後に期待。現状未対応でもとりあえず動くのは WARP のおかげです。

●結論
GPU は Direct3D 9 3.0 まで対応しているものの、
現状では Direct3D10/11 の下位モードの Level9 でも動作せず。
WARP なら動く。

関連エントリ
VAIO Type P の Windows7 RC は Aero が有効

Atom vs Core i7

コンパイル時間

(1) Atom Z540    11分44秒 (704秒)
(2) Core i7 920      37秒

(1) 詳細
Atom Z540 1.86GHz 1core 2threads
RAM 2GB, SSD 64GB (VAIO type P), AC電源
Windows7 RC x86, Aero ON
VC2008 cl /MP4 (4thread指定)

(2) 詳細
Core i7 920 2.66GHz 4core 8threads
RAM 6GB, HDD 1TB
Windows7 RC x64
VC2008 cl /MP10 (10thread指定)

実行したのはライブラリのコンパイルでコマンドラインから /MP スイッチ付き。
x86 debug, x86 release, x64 debug, x64 release の 4種を全部作成。
同じファイルを何度も読む+コンパイル自体数回実行したので
RAM が多ければソースはキャッシュに乗ってる状態です。
ただし同時に 8 file 未満のコンパイルが行われることもあるので CPU は 100% 埋まっていません。
スレッドがすべて埋まる条件なら core 数の多い Core i7 とはもっと速度差が開くと思います。
おそらくもっと速いでしょう。

仮に Atom が 4core で、ストレージとバスの影響を無視して 4倍速になると仮定しても 176 秒。
さらに Atom が同じ 2.66GHz で動いたとしても 123 秒。
多めに見積もってもまだ 3.3 倍開きがあります。