NetWalker PC-Z1 Debian

カーネルの再構築をテストするために SD からの boot を少々試しました。

取りあえずリカバリ microSD の中身を書き換えるだけで起動します。
/boot だけ残して本体フラッシュの中身をまるごとコピーするだけでも ubuntu が
SD から立ち上がるようです。カーネルのテストだけならこれで十分かもしれません。

手持ちが 2GB SD しかなく、ただのコピーだと入りきらなかったので Debian 入れてみました。
下記ページを参考にしました。ほぼこの手順通りに作業しています。

D.3. Unix/Linux システムからの Debian GNU/Linux のインストール

最初にリカバリ用 micro SD を作成しており、そこから /boot 以外全部削除しています。
NetWalker がネットに繋がった状態です。

$ sudo -s
# apt-get update 
# apt-get install debootstrap 

/media/disk の microSD を /mnt/sd にマウントし直す

# umount /media/disk
# mkdir /mnt/sd
# mount /dev/mmcblk0p1 /mnt/sd

install CD-1 の iso をあらかじめ download してあるなら

# mkdir /mnt/cd
# cd
# mount -t iso9660 -o loop debian-503-armel-CD-1.iso /mnt/cd
# debootstrap --arch armel lenny /mnt/sd file:/mnt/cd

またはネットから実行する場合 ( http://www.debian.org/mirror/list)

# debootstrap --arch armel lenny /mnt/sd  http:/ftp.~.org/debian/

モジュールをコピーしておく

# cp -r /lib/modules/* /mnt/sd/lib/modules

手順通りです

# LANG=C chroot /mnt/sd /bin/bash
# mount -t proc proc /proc
# cd /dev
# MAKEDEV generic
# dpkg-reconfigure tzdata

# vi /etc/hosts

127.0.0.1 localhost netwalker

# vi /etc/network/interfaces

auto lo
iface lo inet loopback
auto eth0
iface eth0 inet dhcp
auto eth1
iface eth1 inet dhcp

# aptitude update 
# aptitude install locales
# dpkg-reconfigure locales

起動してみます。

# reboot

SHARP ロゴがでる前から、オプティカルポイントの左右ボタン (本体左側にあるマウスボタン)
の両方を押しっぱなしにします。そのまましばらく耐え続けて、うまく起動すると SHARP ロゴを
突き破ってコンソールが出現。root でログイン。

netwalker_d01.jpg

無線 LAN で繋がらないので、手持ちの USB LAN アダプタを試したら両方とも使えました。
USB1.1 のかなり古いものです。

corega FEther USB-TX
IO DATA Lan-Egg USB-ET/T

# /etc/init.d/networking restart

これで ssh を入れればリモートから作業できるようになりました。
コンソールだとカーソルが表示されないのでエディタの編集で少々困ります。

X を入れてみます。

# aptitude install xserver-xorg-video-fbdev
# aptitude install xinit

xorg.conf を書き換えて Section “Device” のところに Driver “fbdev” を追加。

# vi /etc/X11/xorg.conf

~
Section "Device"
        Identifier      "Configured Video Device"
        Driver       "fbdev"
        Option          "UseFBDev"      "true"
EndSection
~

startx で取りあえず起動することがわかったので

# aptitude install xterm fvwm

# vi /root/.xinitrc

xterm &
exec fvwm

起動します。

# startx

何も入っていません。

netwalker_d02.jpg

マウスボタンの同時押しを失敗しやすいのが難点ですが、micro SD から割と簡単に
起動できることがわかりました。

NetWalker PC-Z1 Debian」への6件のフィードバック

  1. 青木

    おめでとうございます!上手くいきましたね。

    RESCUEのrecover microSDのext2はFilesystem flags: unsigned_directory_hash なんですよね。どうもこれがふつうのPCでmkfsしたのと違うみたいです。

    ubi.imgさえ作れれば、フラッシュにインストールできるはずなんですが。

    netwalkerの出荷後のファイルシステムのファイルパーミッションがおかしい(UID=1000のシステムディレクトリ)はこまったもんですね。おかげで、sudoerファイルを壊して普通にrootになれなくなっても、このホールからrootになれましたが。ハハハ…

  2. oga 投稿作成者

    どもです。
    わからないことも多くて、実はあんまり安定して運用できてないんです。
    オプティカルポイントのクリックがおかしい、
    apm 関連(サスペンド、輝度設定)、
    無線LAN 接続で固まる、など周辺がまだまだです。
    何かが足りないのだと思いますが、今は ubuntu と使い分けてます。

    リカバリ SD は特殊なフォーマットなんですね。
    netwalker 上ではそのまま ext2/ext3 で mkfs しても /boot があれば
    起動しています。PC では未確認でした。
    ext3 の初回起動はかなり時間がかかるらしく、ハングアップと勘違いして
    何度もインストールし直しました。

  3. 青木

    リカバリ SD自体はごく普通のext2です。ただarmelでmkfs.ext2しないと、Filesystem flags: unsigned_directory_hashとなりません。(tune2fs -l で確認できます)

    リカバリ SDには、フラッシュに書き込むubi.imgというイメージファイルがあります。これを私もこれから調べる必要があります。

    わたしが調べたことは:
    http://wiki.debian.org/Inst
    にあります。

    qemuで開発されてきているようなので、こっちもそれを準備しないとと思いながら時間がありません。

  4. IMEなし芳一

    ワイヤレス:
    /lib/firmwareおよび/etc/sdioをchrootにコピーせよ

  5. -2+

    お初です!
    長らくz1をdebianのコマンドラインで使うのが夢だったのですが
    この投稿を発見し
    このlucidイメージ
    http://blueheaven.ws/2010/1
    をリカバリ代わり
    そして
    debian-6.0.0-armel-CD-1.iso
    を落として来てやってみました
    MAKEDEV generic
    の行は「もうudevですよ」みたいなことを言われ
    スルーしちゃったのでヒヤヒヤなんですが
    今のところ動いてます

    cmdlnもfbterm入れるとカーソル出ます
    一応X環境は
    dwmとterminatorという組み合わせにしたのですが
    x86系と同感触で使えてます
    mpg321で確認した限り、音も鳴ります

    さて、こうなったらsidに上げちゃいたいんですが
    aptitude full-upgradeで
    カーネルあたりが入って来ると
    何が起こるのでしょう?
    起動方法のディレクトリ構造とかが標準(?)と違うっぽいので
    かなり不安です
    nandのほうの起動環境も壊したりしそうでしょうか?
    もしくは、カーネルやinitrd作業は完了するけど
    起動設定でエラー出るだけで
    自分で/bootの中をイジればokそう?
    例えば新たなカーネルを見つけたら
    それへのシンボリックリンクあたりを使うのでしょうか?

    ご存知でしたら
    お知恵拝借お願い致します!

  6. oga 投稿作成者

    sid も upgrade もやったことないですが
    SD 内容をコピーするだけで環境を複製できるので
    とりあえずいろいろ試してみるのもありかと思います。

    debootstrap で sid は指定できるのでしょうか。

    SD への環境構築なら内蔵フラッシュに影響はないと思いますが
    比較的容易に複製できますのでバックアップは取っておいた方が
    良いと思われます。

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