Fedora core 5 を PS3 にインストールして、
login できるようになったらまず最初にやっておきたい設定です。
普段 debian 系ばかり使っていたので実はかなり不慣れです。
間違ってるかもしれないけど調べながら行った設定をまとめてみます。
(1) キーボードの種類設定
インストール時にも一度設定画面が出ますが、そのまま進めると英語キーボードの
配列になっています。日本語キーボードを繋いでいる場合はキー配列が異なっている
ので設定変更します。
コマンドラインから
# system-config-keyboard
と入力して、一覧から「Japanese」を選びます。
[Tab]キーを押すと「OK」の位置にカーソルが移動するので [Enter] で確定します。
なお「#」は一般的に root ユーザーのコマンド入力プロンプトをあらわします。
「# system-config-keyboard」と表記されている場合実際にキータイプするのは
system-config-keyboard [Enter] です。
(2) コマンドラインで画面の解像度変更テスト
参考ページ
http://cell.fixstars.com/ps3linux/index.php/PS3_Linux%E3%82%92%E4%B8%80%E9%80%9A%E3%82%8A%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%82%8B
TV が画面モードに対応しているか確認する意味も含めて、コマンドラインで
画面モードを切り替えることができます。
たとえば 720p ならモード番号が 3 なので次のように実行します。
# ps3videomode -v 3
もし失敗して何も表示されなくなったら、画面が見えなくても
# ps3videomode -v 0
または
# reboot
をがんばってタイプします。
他にも
1=480i
2=480p
3=720p
4=1080i
5=1080p
等があります。モード番号は D端子番号と微妙に違うので注意です。
常に指定したモードで起動したい場合は、次に説明するように
kboot.conf を書き換える必要があります。
(3) 最初からハイレゾで起動する場合の設定
参考ページ
http://cell.fixstars.com/ps3linux/index.php/PS3_Linux%E3%82%92%E9%AB%98%E8%A7%A3%E5%83%8F%E5%BA%A6%E3%81%A7%E8%B5%B7%E5%8B%95%E3%81%99%E3%82%8B
上記ページの設定どおりに /etc/kboot.conf を書き換えて、起動時から
ハイレゾになるよう設定できます。
HD 対応テレビに D端子やコンポーネント、HDMI 接続している場合はお勧め。
そうでない場合(ビデオ入力で繋いでる場合等)は設定しないでください。
たとえば 720p で起動したいなら video=ps3fb:mode:3 を追加して下記のように
なります。
linux=”/boot/vmlinux-2.6.16 initrd=/boot/initrd.img video=ps3fb:mode:3″
この設定は再起動してから有効になります。
失敗すると表示されなくなるかもしれないので慎重に。
使用できる画面モードはあらかじめコマンドラインで確かめておいてください。
この設定を行っても、起動中 kboot の最初までは 480i で表示され、
その後画面モードが切り替わります。
知らないと最初設定ミスかな、と思いますがしばらく待ってみてください。
上記参考ページでは書き換えのために vi を使っていますが、操作方法が一般の
Windows のテキストエディタと違います。最初に簡単に使い方を覚えておく
必要があります。
・一例(大文字小文字の区別あり)
強制終了 [:][q][!][ENTER]
セーブ終了 [Z][Z]
カーソル移動 [h][j][k][l]
文字挿入モードに切り替え [i]
文字挿入モード終了 [ESC]
※挿入モードではコマンド入力できないのでモードの終了が必要
(4) X (Window)の起動
USB マウスが必要です。あらかじめ繋いでおいてください。
また X を使う場合は 720p 以上の画面モードで使うことをお勧めします。
もちろん 480i/480p でも使えますが、ダイアログが画面内に完全に収まらない
ことがあります。
# startx
コマンドラインで上記のように実行すると X (Gnome)が立ち上がります。
起動時必ず「no ‘/dev/pmu’ device found」と表示されますがとりあえず無視します。
X を終了するには、画面上部のメニューから
System → Log Out root…
を選びます。終了するとまた黒バックのテキストのコマンドラインに戻ります。
(5) ネットワーク設定
デフォルトではまだネットワークにつながっていません。
ネットワーク設定を行います。
◎その1 720p以上
X を起動した後下記のように設定します。ただしこの方法だと画面解像度が 720p
以上でないとダイアログのボタンが押せません。
TV のビデオ接続など 480i/480p の場合は「◎その2」の方法をお試しください。
Gnome の画面上部のメニューから
System → Administration → Network
Devices のタブに何も表示されていないので、ここで [New] ボタンを押す。
Ethernet Connection → Forward → Gelic Network Driver(eth0) → Forward
・DHCP の場合(通常はこれ)
デフォルトのまま特に変更は不要です。
「Automatically obtaion IP address ~ [dhcp]」と
「Automatically obtaion DNS ~」が選択されているはずです。
ホスト名は必要に応じて設定してください。
・手動設定の場合
「Statically~」を選択して自分で IP アドレスなどを登録します。
最後に Forward して [Apply] します。
最初の「Devices」のタブに eth0 が表示され、profile のチェックが入っていれば
大丈夫です。Network のウィンドウをセーブ終了してください。
◎その2 480i/480p の場合
まず X を起動しないでコマンドラインから
# system-config-network
を実行します。Ethernet が選択されている状態で [Tab] を押し、カーソルが
Configure にきたら [Enter] します。
Name、Device 共に「eth0」と書き込んで、Use DHCP の上でスペースを押して
チェック「*」を入れます。または直接 IP Address を書き込んでください。
[Tab] → OK → [Tab] → Exit
で終了します。
次に startx コマンドで X を起動します。
# startx
起動したら Gnome の画面上部のメニューから
System → Administration → Network
を選択します。Device のタブに表示されている一覧に eth0 がありますが、
左端の Profile にチェックが入っていないので On にしてください。
必要ならホスト名もここで設定できます。
Device のタブで選択してから Edit ボタンを押します。
ダイアログが画面外にはみ出ていますがウィンドウ上部のメニューは
呼び出せるので、セーブして終了してください。
「◎その1」または「◎その2」の設定ができたら、X を終了して一度 reboot します。
(6) ネットワーク設定の確認
ネットワーク設定を行った後、再起動したらネットにつながっているかどうか
確認します。
root でログインしたら ifconfig を実行します。
# ifconfig
eth0 が表示され、inet addr に IP address が表示されていることを確認します。
lo しか表示されていない場合はもう一度設定を確認してみてください。
きちんとネットワークにつながれば、X を立ち上げて普通にブラウザ (Firefox)
が使えるようになっているはずです。