PS3 Folding@Home やってます

Playstation3 のファームウエア v1.60 で追加された Folding@Home をはじめました。
SCEJ、プレイステーション 3に「Folding@home」支援プログラム搭載 タンパク質の折りたたみ現象の研究に寄与

非常に重い時間のかかる作業を、みんなで分散して求めてしまおうというものです。
使っていないあいてる時間に計算させるだけなので、CPUという演算資源の
有効活用になります。

なので本来ゲームのように遊べるわけでもないし、
見ていてものすごい楽しめるものでもないし、
進行も進んでるのかどうかわからないくらいゆっくりゆっくり。
ほんのわずかだけどみんな集まれば大きな力になるよ、
と、そういう性質のものでした。

PS3 ではこれがハイレゾの美しい画面でグラフィカルに表示され、
同じように協力しているユーザーの分布が世界地図に表示されてと、
なかなか見ごたえのある凝ったものになっています。

特筆すべきはやっぱり PS3 の貢献度が高いことで、
結構な速度でシミュレーションが進んでいきます。
意外にも、自分も役立ってるのではないか、と体感できるくらいです。

何せ PS3 を 2台も持っているので、、、
あいてる時間に走らせておくだけでも十分ミュレーションが進みます。
だいたい1日半くらい走らせて合計で 5シミュレーション完了しました。

順位を確認できたりチームを作ったりと結果を見る仕組みがあって、
かつ PS3 だと順位も上がりやすいので、これがますますモチベーション
アップにつながります。

初日はサーバーが過負荷だったようで全く繋がらない状態が続いてました。
今は比較的落ち着いています。

PS3 のメニュー画面、ネットワークのところに入っている Folding@Home の
アイコン上で (△) ボタンを押すと自動起動を選べます。
設定しておけば、アイドル時間が続くと勝手に Folding@Home が立ち上がって
くれるようです。

Cell が描いていた当初の構想に、ようやく一歩近づいた・・・と少しは
言えるようになったのではないでしょうか。
分散コンピューティングにマッチした題材は少ないように見えて、意外に
多い宝の山なのかもしれません。
複雑かつ分岐の多い巨大なアプリケーションは、従来手法の発展から
生まれ出たものです。
大量のコアや並列化が進むと、従来不可能だと思って捨てていた
単純だけど時間のかかるアルゴリズムが実用になる時代がくるのかもしれません。

そう思える初のアプリケーションでした。