Vista で WindowsMobile 5.0 の SDK 環境を作るメモです。
ノートにとりあえず作った最小の環境手順です。
WindowsCE の開発場合、何らかの WindowsPC 側に開発環境を構築する
必要があります。クロス開発です。
● WindowsVista
WindowsVista を使いました。まだ特に何も設定していない状態です。
● VisualStudio2005
まずは VisualStudio2005 を install します。
残念ながら Express Edition は Mobile 開発に対応していないようです。
下記の表を見ると Standard Edition からになってますね。
今回は Professional Edition を使ってます。Standard では未確認なので
ご了承ください。
Win32API しか使わないので、インストール時に Custom を選んで
C++ 関連残してあとはチェックをはずしました。
.NET Framework を使うならばたぶん C# も必要でしょう。
途中で互換性がないとか言われますが、気にせず実行を選んでとりあえず
進めます。
VisualStudio が終わって更新チェックもドキュメントのインストールも
しないで完了。
ドキュメントはオンラインだけで何とかして HDD をできるだけ
食わないようにします。
● VisualStudio2005 SP1
VisualStudio SP1 の install は Vista の Microsoft Update からできます。
まず Windows Update を Microsoft Update に変更。
更新をかけるとインストールされます。
下記のファイルをインストールします。
Visual Studio 2005 Service Pack 1 Update for Windows Vista
● WindowsMobile5.0 SDK
ダウンロードは下記のページが参考になります。
・Windows Mobile Device – Download
WindowsMobile5.0 の
・WindowsMobile5.0 SDK for PocketPC
をダウンロードしてインストールします。
このとき ActiveSync が必要だけど入っていない、とかいわれますが
無視してインストールします。
Vista の場合標準で WindowsMobile デバイスを繋いでアクセスできるように
なっているので、SDK を使ってデバッグするだけなら
Windows Mobile デバイスセンターを入れなくても大丈夫です。
なので、普段同期を取ってる PC と開発に使う PC が別な場合でも、
いちいちゲスト設定を選ばなくて良いので簡単になりました。
また動作確認やデバッグに、実機 (Device) だけ使うなら Emulator も不要です。
● 接続&実行
デバイスを USB で接続します。
EM・ONE の場合は Bluetooth を内蔵していますので、Bluetooth で
つないでも OK です。
後は通常の VisualStudio による開発そのままなので、
WindowsMobile5.0 向けのプロジェクトを開いて、ビルドして、
接続先を Device に設定して実行です。
やはり VisualStudio2005 の購入が最初の難関でしょうか。
たしか一番最初は、VisualStudio だけでなくて WindowsCE 用の
開発キットも有料でした。
「WindowsCE Toolkit for Visual C++ 6.0」という箱と CD が
今でも手元に残ってます。
その後開発キットが無料でダウンロードできるようになり、
さらには
・eMbedded Visual Tools 3.0
・eMbedded Visual C++ 4.0
が無料で手に入るようになって、Mobile 向け環境は一時期全部ダウンロード
できるようになりました。
eMbedded Visual Tools/C++ は使い方もメニューも 2003 以前の
VisualStudio そのままです。
PocketPC2003SE 以前の SDK を使う場合は今でも上記ツールが使えますので、
WindowsMobile5.0 SDK にこだわらなければアプリケーションを作ることが
可能です。