昨日の「64bit 開発設定のメモ」で
Executable files: に DXSDK の bin\x64 を path を追加しましたが、
よく考えると x86 (32bit) 上で実行する分には不要なものでした。
訂正させていただきます。
実際に Vista x64 をメイン PC にインストールしました。
現在 Windows Vista x86 (32bit) が入っているので 2つ目の HDD に
入れてみます。
HDD 1 – C: Vista x86 (32bit)
HDD 0 – D: Vista x64 (64bit) install 予定
OS が起動した状態から install できなかったので、いったん DVD から
boot します。
インストール予定の HDD 0 側はあらかじめ 100G ほどの空きを作って
おきました。特に HDD を初期化しなくても新規相当で install 可能で、
もとからあったフォルダやファイルなどもそのまま残ります。
install 後、とりあえず Vista x86 と x64 の dual boot となります。
Windows Vista では、どちらで起動してもシステムが入っている方が
C: ドライブに割り当てられます。
x86 (32bit) で起動すると x64 側ドライブ(HDD 0)が D:
x64 (64bit) で起動すると x86 側ドライブ(HDD 1)が D:
システムドライブが固定されるため、それぞれツールなどをインストール
しても混乱せず、混用されないのでこの方が便利です。
アプリケーションは OS 毎に個別のインストールになりますが、
作成したデータなどは共有したいところです。
起動する OS によってフォルダのドライブが異なるため、データは一意に
アクセスしづらくなります。
たとえば x86 で C:\DATA にデータが格納してあった場合、x64 で起動
すると D:\DATA になります。
そこで、両方で共通にアクセスする可能性のあるフォルダは
symbolic link を作りました。
コマンドプロンプトから下記のように実行します。
mklink /d C:\DATA D:\DATA
これで x64 側でも C:\DATA が作られます。実際のデータは D:\DATA に
格納されますが、使ってる分には完全に C:\DATA でアクセスできます。
mklink 実行時に権限が無いといわれることがあります。その場合は
コマンドプロンプトを管理者権限で起動しておきます。スタートメニュー
から起動するとき、右ボタンの「管理者として実行」を選択します。
以前だったらこうなることを想定して、普段から仮想ドライブを作って
おいたりしなければいけないところです。Vista の symbolic link の
方がフォルダ単位で柔軟に対応できるし慣れてるので扱いが楽です。
64bit 環境でも 32bit のアプリケーションがそのまま動作するので、
今のところは特に不具合もなく使えています。普段使ってるツールも
動くし乗り換えてもいいかもしれません。まだ1日しか使ってないけど。
x64 専用アプリに切り替えなくても、たとえばコンパイラの設定も
x86_amd64 (32bit 用 64bit コンパイラ) のままでも動きます。
Program Files も2種類できていました。
C:\Program Files C:\Program Files (x86)
実行するアプリケーションによっていくつかの環境変数が切り替わる
ようになっています。
・MSDN 64-Bit Windows WOW64 Implementation Details
たとえば環境変数 ProgramFiles は、64bit アプリでは
C:\Program Files を指していますが 32bit アプリケーションでは
ProgramFiles は C:\Program Files (x86) になっています。
同じように PROCESSOR_ARCHITECTURE も必要に応じて AMD64 や x86
になります。
急に乗り換えたのは Maya plug-in を x64 に対応させるためでした。
そろそろメモリが厳しいということで、グラフィックデザイナーの環境が
64bit に移行しつつあります。