Windows7 を RTM 版に入れ替えたら D3D11(beta) のプログラムが動かなくなって
いました。DirectX SDK March2009 + D3D11 を使用しており、RC まではきちんと
動いていたものです。
止まっているのが CommandList まわりの呼び出しで関係ない関数に飛んでいます。
lpVtbl がずれているような感じ。
単に beta と互換性がなくなっているだけかもしれません。
新しい Windows7 SDK には D3D 関連のヘッダや lib も含まれているため、
こちらを使えば RTM 版 dll が用いられます。
d3dx11 や d3dcompiler は無いので、この辺を使っている場合は DirectX SDK も
併用することになります。core ではないためおそらく大丈夫だと思います。
でも結局 Windows7 SDK の d3d11.lib に切り替えてもだめ。
コンソールをみると d3d11.dll だけでなく最後に d3d11_beta.dll も読み込まれて
いました。この両者が混在しているのはあまりよい感じではありません。
DirectX SDK サンプルは動くしサンプルをビルドしても大丈夫です。
サンプルとの違いは DXGI1.1 を使っていることくらいでしょうか。
試しに DXGI1 に戻してもやっぱり動きません。
DXGI1.1 は Windows SDK 側の dxgi.lib で使用できるはずなので、問題ないと
思います。
lib の検索順番や、リンクする lib の組み合わせをいろいろテスト。
気になるのは Windows SDK 側の d3d11.lib のみ使うようにしても、必ず最後に
d3d11_beta.dll が読み込まれてしまうことです。
誰が読み込んでいるのだろうと調べているうちに DebugLayer が原因ではないかと
思いつきました。
D3D11Create~() で D3D11_CREATE_DEVICE_DEBUG を指定していると、
Debug でも Release build でも最後に d3d11_beta.dll が読み込まれています。
とりあえずこのフラグ指定を消すと Windows7 RTM で動作しました。
やはり d3d11_beta.dll との互換性が問題だと思われます。
DirectX SDK がリリースされるまで待った方が良さそうです。