新型 VAIO Z (VPCZ11) は GeForce GT330M 搭載。
シェーダーユニット数 48、Direct3D 10.1 の ShaderModel4.1 対応で、ゲームにも
開発用にも期待できるスペックです。
しかしながら付属の GeForce ドライバは 188.80 と結構前のバージョンでした。
対応している OpenGL も 3.1 で GLSL 1.3 まで。
NVIDIA GeForce GT 330M GL_VERSION: 3.1 NVIDIA 188.80 GL_RENDERER: GeForce GT 330M/PCI/SSE2 GL_VENDOR: NVIDIA Corporation GL_SHADING_LANGUAGE_VERSION: 1.30 NVIDIA via Cg compiler
NVIDIA のサイトでドライバを検索すると GT330M の最新版は 197.16。
これだと OpenGL 3.2 (GLSL 1.5) や OpenCL にも対応できます。
ノート用 GPU で良くあるように、公式サイトのドライバはそのままだとインストール
できませんでした。以前 TouchSmart IQ800 で何度かやったように inf を書き換えてドライバを
インストールしてみました。一応動くもののいくつか不具合が生じます。
●良い点
とりあえず最新版ドライバが動いたこと。
OpenGL 3.2 + GLSL 1.5 のプログラムも動作しました。
●だめだった点
・画面の明るさ調整ができません。backlightwin もだめ。
・再起動するとドライバが認識できなくなります。
どうやら SPEED mode 固定でも起動時は Intel GMA HD で立ち上がるらしく、GeForce
ドライバが専用のものでないため Intel のドライバの方が正しく認識されません。
Aero が無効になるなど中途半端な状態になります。
一応電源を切るまでは使えますが常用は厳しいのでもとに戻しました。
動的な GPU 切り替えを実現するなど、特殊な構造なので仕方ないのかもしれません。
ちなみに STAMINA mode (Intel 側 GPU) だと下記の通り。
Intel GMA HD GL_VERSION: 2.1.0 - Build 8.15.10.2021 GL_RENDERER: Intel(R) Graphics Media Accelerator HD GL_VENDOR: Intel GL_SHADING_LANGUAGE_VERSION: 1.20 - Intel Build 8.15.10.2021
最新のドライバを使いたい場合、できるだけ普通のハードを選んだ方が良さそうです。
関連エントリ
・HP TouchSmart IQ800 に GeForce 9600M GS ドライバを入れる
・Windows ノート PC の backlight の明るさ変更方法