iPad2 を iOS5 にアップデートしたら 3D の描画性能が大幅に向上しました。
テスト内容は前回までと同じです。
iPad2 ( A5 : PowerVR SGX543MP2 ) (1) light 3 + shadow map ------------------------------------ iOS 5 15.81 fps 13.0Mpix/sec iOS 4 11.83 fps 12.4Mpix/sec (2) light 3 ------------------------------------ iOS 5 20.67 fps 16.3Mpix/sec iOS 4 15.27 fps 12.0Mpix/sec (3) light 1 ------------------------------------ iOS 5 57.04 fps 44.9Mpix/sec iOS 4 45.49 fps 35.8Mpix/sec
iOS5 では 15fps → 20fps 、 45fps → 57fps とスコアが伸びています。
iOS5 ではドライバレベルで大きく手が加えられているようです。
まず OpenGL が返す Extension List が増えています。
Extension の中身は下記のページに追加しました。
・Mobile CPU/GPU の詳細 OpenGL Extension など
さらにレンダリング可能な解像度と最大テクスチャサイズも 2048 から 4096 へと
拡張されました。
iOS4 までは互換性重視なのか PowerVR SGX535 と全く同じ値を返していました。
iOS5 でやっと PowerVR SGX543MP 本来の能力を引き出せるようになったのかもしれません。
速度に大きな差があることから、シェーダーコンパイラの最適化がより進んだ
可能性があります。
残念ながら PowerVR SGX535 搭載の iPod tpuch3/4 では iOS5 に更新しても
速度は変わりませんでした。
今までのテスト結果を下記のページにまとめました。
シェーダー負荷が小さいケースではおそらく PowerVR SGX543MP2 の圧勝です。
重いシェーダーでは Mali-400MP, Adreno 220 に届きませんが差は縮まっています。
やはりこの 3 GPU が現段階での最速候補のようです。
関連エントリ
・さらに OpenGL ES 2.0 Mobile GPU の速度比較
・OpenGL ES 2.0 Mobile GPU の速度比較 (dual core世代) 更新
・Android HTC EVO 3D GPU Adreno 220 の速度
・OpenGL ES 2.0 shader の演算精度
・Android Galaxy S2 ARM Mali-400 MP は速い (2)
iOS5になるだけでこんなに速くなるとは。。
そして4096×4096もうれしい
Adreno/Mali の新型はどれも 4096×4096 なので
PVR だけおかしいと思ってました。
(256×256 のままだった Voodoo を思い出します)
http://dench.flatlib.jp/ope…