Broadwell 世代の Intel HD Graphics (Iris Pro) は OpenGL 4.4 に対応していることがわかりました。また ES3 Compatibility では OpenGL ES 3.1 Context を作成可能で GL_ANDROID_extension_pack_es31a が含まれます。つまり OpenGL ES 3.1 AEP です。
今後 Cerry Trail 搭載 Android 端末が登場したら同じように OpenGL ES 3.1 AEP に対応しているものと思われます。
# Braswell Celeron N3150 Windows 10 x64 GL_VERSION: 4.4.0 - Build 10.18.15.4235 GL_RENDERER: Intel(R) HD Graphics GL_VENDOR: Intel GL_SHADING_LANGUAGE_VERSION: 4.40 - Build 10.18.15.4235
# Braswell Celeron N3150 Windows 10 x64 GL_VERSION: OpenGL ES 3.1 - Build 10.18.15.4235 GL_RENDERER: Intel(R) HD Graphics GL_VENDOR: Intel GL_SHADING_LANGUAGE_VERSION: OpenGL ES GLSL ES 3.10 - Build 10.18.15.4235
この世代の GPU には、Core i の Broadwell だけでなく Atom 系 CPU Airmont を搭載した Cherry Trail や Braswell も含まれます。
実際にこれらのデータは Braswell Celeron N3150 で調べています。
Intel HD Graphics の世代と対応 API まとめ (より詳しくはこちら)
世代 | FeatureLevel | OpenGL | OpenGL ES | D3D12 | ASTC | |
---|---|---|---|---|---|---|
Gen 7 | 11_0 | 4.0 | 3.1 | N | N | Ivy Bridge/Bay Trail |
Gen 7.5 | 11_1 | 4.3 | 3.1 | Y | N | Haswell |
Gen 8 | 11_1 | 4.4 | 3.1 AEP | Y | Y | Broadwell/Cherry Trail/Braswell |
詳細な結果は下記ページに掲載しました。
上のページに掲載した “Intel HD Graphics Gen 8 (Braswell Celeron N3150)” の Extension 一覧を見ると、OpenGL 4.4 でも ASTC に Native で対応していることがわかります。
GeForce の Fermi/Kepler/Maxwell1 では Emulation でしたが、今後は Desktop GPU でも ASTC 対応が増えてくるものと思われます。
Extension より GL_KHR_texture_compression_astc_ldr GL_ANDROID_extension_pack_es31a
また Atom CPU (Airmont) の Braswell も DirectX12 (Direct3D 12) API に対応していることを確認しました。CPU 性能はあまり変わっていませんが、内蔵 GPU においては Bay Trail との差は非常に大きいようです。
↓こちらの表も更新しています。
・Direct3D 12 (DirectX 12) Windows 詳細
D3D12 API からみた Feature Options は今のところ Gen7.5 と変わっていないようです。
ただし、今後ドライバの更新等で仕様が変わる可能性があります。
関連エントリ
・Atom プロセッサの比較
・Direct3D 12 (DirectX12) GPU と API の対応表
・DirectX 12 (Direct3D 12) と GPU の対応
・Desktop GPU と OpenGL ES 3.1 API
・GeForce の OpenGL 4.5 ES3_1_Compatibility は AEP 対応
・CPU 負荷が低い 新しい 3D API
・OpenGL ES 3.1 は OpenGL 4.x 相当で ComputeShader に対応