先日各種モバイルデバイスから Desktop PC までビルド時間の比較を行いました。
・前回の記事はこちら: 「 ARM CPU 上の開発環境とコンパイル時間の比較 」
最初測定したときは 8 core 16 thread の Ryzen 7 1800X でビルドが 60秒かかっていました。何度試しても変わりません。3年前のスマートフォン Galaxy S6 edge が 77.8秒なので、おかしいと調べたところアンチウィルスソフトが原因であることがわかりました。uninstall した状態では 22秒まで短縮しています。2.7倍も高速になりました。
Ryzen 7 1800X Windows 10 x64 | ビルド時間 |
---|---|
追加アンチウィルスソフトあり | 60.0 秒 |
Windows Defender | 22.2 秒 |
uninstall しても Windows 10 では Windows Defender, Windows Firewall が有効になるため、決して無防備になるわけではありません。
実は前に仕事でも全く同じような問題がありました。ビルド時間があまりに長いために、独自にビルドシステムを作って並列度を上げたり、キャッシュ化や分散ビルドシステムを開発したりと様々な試みを行ったことがあります。あとから、アンチウィルスソフト (上記とは別のソフト) を無効化しただけで 2倍前後ビルド時間が短縮することが分かりました。
2.7倍差は大きいので、CPU の core 数を増やすよりも効果あるかもしれません。
関連エントリ
・ARM CPU 上の開発環境とコンパイル時間の比較
・AMD CPU Ryzen とコンパイル時間の比較 (2)
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