PlayStation はおよそ 6~7 年で新しい機種が出ています。歴代のメモリ容量を比べてみると、一世代毎にちょうど 16倍に増えていることがわかります。この法則で行けば PlayStation 5 のメモリ容量は 8GB × 16 で 128GB になるはず、なのですが実際は 16 GB で 2倍に増えただけでした。(PS5 Press release)
発売年 | PlayStation | RAM 容量 | 前世代比 |
---|---|---|---|
1994 | PlayStation | 2 MB | — |
2000 | PlayStation 2 | 32 MB | 16倍 |
2006 | PlayStation 3 | 512 MB | 16倍 |
2013 | PlayStation 4 | 8 GB | 16倍 |
2020 | PlayStation 5 | 16 GB (128 GB?) | 2倍 (16倍?) |
RAM 128GB は PC を見てもコスト的にまだ厳しいように見えますし、VRAM を 128GB 搭載したビデオカードもまだ出ていません。
期待されるメモリ容量との差をカバーしているのがおそらく高速 SSD になります。今の世代で力が入っているのはむしろストレージの方で、この 7年の変化は RAM よりも SSD の方が大きかったのでしょう。
専用 SSD によってロード時間を限りなく短縮できるならメモリ容量の限界を超えることに繋がります。限られたコストで中途半端に RAM を増やすよりも、ストレージに力を入れた方がより効果的だとの判断があったのではないかと思います。
なお上の表には若干ごまかしがあります。昔の機種は VRAM や Sound Memory が別だったので、それらを含めると PS1/PS2 の容量は増えます。さらに PS3 は最初から VRAM 込みの値になってます。修正すると下記の通り。
発売年 | PlayStation | System Memory | Memory 合計 | 前世代比 |
---|---|---|---|---|
1994 | PlayStation | 2 MB | 3 MB | — |
2000 | PlayStation 2 | 32 MB | 38 MB | 13倍 |
2006 | PlayStation 3 | 256 MB | 512 MB | 13倍 |
2013 | PlayStation 4 | 8 GB | 8 GB | 16倍 |
2020 | PlayStation 5 | 16 GB | 16 GB | 2倍 |
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