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Linux 以外

PS3/PSP emobile EM・ONE 経由でリモートプレイ

前日のエントリの続きです。
PS3 リモートプレイで Folding@Home
さらに emobile の EM・ONE 経由のリモートプレイを試してみました。

PSP も無線LANルータだと比較的簡単に通信設定できるのですが
今回は EM・ONE を使う関係上 PC 経由で接続します。

使用した無線LANアダプタは Planex の GW-US54Mini です。
このアダプタはダウンロードできるユーティリティを使うことで
アクセスポイントとして機能させることができます。

ただし対応 OS が WindowsXP/2000/Me/98SE とのこと。
残念ながら Vista ではユーティリティが起動しませんでした。
以下 XP のノートPC で実験しています。
(結局 Lets R4 に XP を入れなおしました)

●GW-US54Mini のユーティリティインストールと確認

 ダウンロードした GW-US54Mini のユーティリティ・ドライバを
 インストールします。

 ドライバインストール後に GW-US54Mini を USB ポートに差し込むと
 認識し、無線LANアダプタとして使えるようになります。

 ノート本体にも無線LANアダプタが内蔵されているため、ここで追加
 されたアダプタの接続名は「ワイヤレスネットワーク接続2」に
 なりました。
 この名前は環境依存なので必要に応じて読み替えてください。

 マイネットワーク のプロパティを開き、Explorer の表示を詳細にすると
 ”ワイヤレスネットワーク接続2″ のデバイス名が
   「PLANEX GW-US54Mini 54Mbps Wireless Mini USB Dongle」
 となっていることが確認できます。

 このままでは無線LANアダプタが追加されただけなので、
 ユーティリティで動作モードを変更します。

●ユーティリティの設定

 アイコントレイに PLANEX GW-US54Mini ユーティリティのアイコンが
 入っているので、ダブルクリックして設定画面を呼び出します。
 無ければスタートメニューから起動します。
 ここで使用したユーティリティのバージョンは 2.18.0.0 です。

 (1) 右上の「動作モード:」を「アクセスポイント」に切り替え

 (2)「More Setting..」ボタンで次の画面へ

 (3) General Connection Setting の [Change] を押して
   SSID に適当な名称を入れて [Apply]

 (4) Authentication を「Shared Key」にする

 (5) WEP を「Enable」にする

 (6) WEP の右側の [Setting] ボタンを押す
   [変更] ボタンを押して、
    キー長は 64bit のまま
    キーフォーマットを文字列に変更
   キーインデックス #1 に
   任意のパスワードを5文字で入力。[適用] を押す。

 一番下の Bridge Adapter は「No Bridge」にしておきます。

●EM・ONE によるダイヤルアップ

 EM・ONE をモデムとして使い、インターネット接続できるように
 設定します。

 まずは EM・ONE 用の USB ドライバをインストールします。

 設定方法は EM・ONE のマニュアルダウンロードページから
 下記の 26_S01SH_UseAsModem.pdf を参照します。
  ・取扱説明書ダウンロード
 データ通信(モデムとして使用) 26_S01SH_UseAsModem.pdf

 マニュアル通りに設定し、ここで作った接続名を仮に
 「emobile EMONE」としておきます。

 マイネットワークのプロパティを開き、ダイヤルアップの欄に
 「emobile EMONE」が入っていることを確認します。

 EM・ONE を接続するとなぜか「ワイヤレスネットワーク3」が
 増えました。これでネットワーク接続の画面には

  ワイヤレスネットワーク
  ワイヤレスネットワーク2
  ワイヤレスネットワーク3

 と3つ並びます。
 非常に紛らわしいので後の設定で名前を間違えないようにします。

●接続を共有にする

 マイネットワークのプロパティで、ダイヤルアップの
 「emobile EMONE」を選択し、マウス右ボタンから
 プロパティを開きます。

 詳細設定で「インターネット接続の共有」にチェックを入れます。

 ホームネットワーク接続の欄は、GW-US54Mini で設定した接続を
 選びます。今回の設定では「ワイヤレスネットワーク2」が相当します。
 ここを間違えるとつながりません。

 共有設定したらダイヤルアップ接続してインターネットに
 つないでおきます。

●PSP をつなぐ

 ここから先は PSP の操作です。

 (1) 「ネットワーク設定」 を選択

 (2) 「インフラストラクチャーモード」 を選択

 (3) [新しい接続の作成] を選択

 (4) 「手動で入力する」 を選びます。

 (5) SSID を入力します。これは「●ユーティリティの設定」の (3) で
   登録したもです。

 (6) ワイヤレスLANセキュリティ設定を「WEP」にします。
 
 (7) WEPキーを登録します。「●ユーティリティの設定」の (6) で
   入力した5文字の文字列です。

 (8) アドレス設定は「カスタム」を選びます。

 (9) IPアドレス設定を「自動取得」にします。

 (10) DNS設定 を「自動取得」にします。

 (11) プロキシサーバーを「使用しない」

 (12) インターネットブラウザ を「起動しない」にします。

 (13) 接続名を適当につけて完了です。

 設定内容を保存したら接続の確認をします。

これで、PSP から PC+EM・ONE 経由でインターネットに接続できる
ようになりました。うまくつながったらセキュリティ設定をもっと
強くして大丈夫かもしれません。

ノートPCと EM・ONE さえ持ち歩けば、どこでも PSP でブラウザ接続
やダウンロードできるようになるわけです。(ゲームも未確認だけど
できるっぽいです。)

●リモートプレイでつなぐ

ここまできたらあとはリモートプレイで接続するだけです。

あらかじめ PSP と PS3 を USB ケーブルでつないでペアリング
しておく必要があります。
リモートプレイをする(インターネット経由)

もし可能なら、あらかじめ家庭内 LAN 接続でリモートプレイの接続
テストを済ませておくといいでしょう。
インターネット経由でのリモートプレイ時は、さらに
PLAYSTATION Network のアカウントを PSP 側にも登録する必要が
あります。がんばって設定します。

うまくいけばどこでもいつでも Folding@Home や「まいにちいっしょ」
を楽しむことができるでしょう。

今回は USB で EM・ONE をつなぎました。
もし Bluetooth 内蔵のノートだったら Bluetooth 経由で EM・ONE を
モデムにすることができます。ということは

 HSDPA → Bluetooth → 無線LAN → PSP

と3種の無線接続を経由することになりますね。

ちなみにレスポンス速度ですが、かなり電波状況の悪いところで
テストしたので速度はいまいちでした。EM・ONE の電波状態表示で、
常に 2本~圏外を行き来するような場所です。
EM・ONE 単体でテストしても 500Kbps くらい。

リモートプレイの設定は最低の 256Kbps で、かなりタイムラグが
あって画面の更新頻度もむらがあって、操作も待たされる感じでした。
画面の確認はできるし見てるだけならいいけれど、リモートプレイ
での操作は少々厳しいようです。
もう少し電波状況が良くて、1~2Mbps 出てる場所で試してみたい
ところです。

PS3 リモートプレイで Folding@Home

いつものように Folding@Home のアイコンを選んでそのままおいといたら
v1.2 への更新確認画面で止まったままでした。
たぶん 1WU くらい余裕で処理できる時間です。大失敗。

二度目の更新 v1.2 で Folding@Home もさらに改良されました。
Folding@home for PLAYSTATIONR3バージョン 1.2

特にリモートプレイへの対応は、以前 こちらの記事 で「強く希望」と
書いておきつつ、後から「やっぱり無理だよなと」思っていたので驚き。
早速試してみました。

Folding@Home Remote

リモートプレイを使うと、PSP でシミュレーション進行状況をモニタ
できるようになります。

家庭内でリモートプレイを使って PSP をサブモニタにしてもいいんで
しょうが、この機能が本領を発揮するのはおそらくインターネット
経由でのモニタリングでしょう。

出先でも進行状態を確認したり、シミュレーションを止めたり、
レスポンス速度を必要としないので相性がいいかもしれません。

リモートプレイの接続方法はいくつかあります。

・インターネット経由で接続する
・家庭内で接続する
  ・PS3直接接続
  ・無線ルータ経由

今回は「家庭内で接続する」だけ実験しています。

リモートプレイでどれくらいシミュレーション速度が遅くなるか見てみます。
本体だけで描画時 0.0728sec/frame くらいのデータが、
リモートプレイで 0.0796/frame ほどです。
この数値は起動直後の値なのであまり厳密ではないですが、
リモートプレイの方が必ず数値が大きく(遅く)なるようです。

ただし、1.2 で追加されたスクリーンセーバー解除直後は
リモートプレイ時でも 0.0732 くらいとそこそこ速い速度でした。
スクリーンセーバーのロゴ画面自体も通信で PSP に送られていますが、
圧縮負荷が低くあまり負担をかけないのかもしれません。
ちなみに本体だけだと、スクリーンセーバー解除直後はさらに速いです。
(0.0708 くらい)

リモートプレイで Folding@Home を起動し、そのまま PSP を切断しても
Folding@Home は動き続けています。PS3 側はリモートプレイ待機画面の
ままとなっており、PSP で再接続するとすぐシミュレーション画面を
見ることができます。

この待機状態でも画面の生成は行われているようで、シミュレーション
速度はリモートプレイ通信中と変わりませんでした。

リモートプレイ時でも、スクリーンセーバーが起動していれば
そこそこの速度になりそうです。
速度優先なら本体だけ+スクリーンセーバー時がやっぱり速いですね。
テストはすべてノーマルモードで行っています。

PS3 Folding@home 熱いけど静かな戦い

先週金曜日から走らせっぱなしで、PS3 2台合計で 29シミュレーション(WU)完了
しました。黙々と地味に順位上げています。
今まで 2回だけ次のデータをダウンロード中 100% 表示のまま進まなくなったことが
ありました。終了しようとしても (X) ボタンでキャンセルできず、(PS) ボタンの
終了も無視されてしまいます。
本体の電源ボタンの長押しだと強制的に電源を切ることができました。

再び起動すると何事もなかったようにすんなりダウンロードできて、直前に送信した
完了データも無事なようです。
これで何時間かロスしてしまったのがちょっと痛いです。
2度目に固まったときは躊躇なく再起動です。

以前「PS3 Linux にどっぷり浸かってみて」で PS3 稼働率がかなり高いと書いたけど・・
高いどころかもう一瞬たりとも休ませることなく、限界ぎりぎりまで酷使してます。
どれもゲームじゃないけど。
Linux やら Folding@home と、ゲーム専用機という先入観を捨てればかなり楽しめる
マシンですね。

次は DS のように実用ソフトが出てきたり、自作ソフトを配布できたり、
XMB メニューに自分で機能を追加できたりしないかなと期待します。

PS3 Folding@home 続けてます

PS3 2台合計で17シミュレーション(WU)終了。
2台持ってるから1台くらいは Folding@home 走らせて見ようかな・・
くらいの気持ちだったのに、気が付いたら2台ともフル稼働中です。
(PS3 Folding@Home やってます)

ためしに PCでも走らせてみましたが、小さいデータなのに結果が出るまで
4日以上かかると言われてしまいました。(Core2 Duo E6600 2.4GHz)
さすがに電源つけっぱなしにはできないのであきらめます。

PS3 の実行時の消費電力は 200W ほどらしいですが、
何日も付けっぱなしにしないといけない PC に比べると
約8~9時間くらいで終わる PS3 は電力効率も非常に良いことになります。

1シミュレーションあたりのワット数や本体価格で比較したら
きっとダントツの安さなのでしょう。

Folding@home Client statistics by OS

PS3 バージョンv1.60の隠れた改善点

Playstation3 のバージョン v1.60 では結構あちこち改良が施されているようです。
大きなところでは
 ■Folding@Home への対応
 ■バックグラウンドダウンロード対応
がありますが、この blog 的には
 ■内蔵HDDにパーティションを切らなくても Linux の起動可能になったこと
が一番うれしい改善点です。
他にも色々と違いに気がついた点があるので書いてみます。

●XMB (クロスメディアバー) でマウスとキーボードが使える

USB でつないだキーボードやマウスでクロスメディアバー画面の操作ができるように
なっています。カーソルキーとかマウスの移動、ホイールでメニューもアイコンも
動きます。XMB から Linux への切り替えも Linux の起動もコントローラなしに
できるようになりました。

惜しいのは、マウスだけでは (×) ボタン相当の操作ができないこと。
右ボタンはメニュー呼び出しの (△) が割り当てられているようです。
キーボードの ESC だといけます。
 

●リモートプレイの設定が楽になった

「リモートプレイ設定」が増えていて、PSP を USBモードにしてつなぐだけで
いろいろ設定してくれます。これまでちまちま手作業で設定をしていたのが
嘘のように簡単につながります。
その代り、すでに PSP をつないでいた場合もあらためて登録が必要になりました。

●リモートプレイでゲームが選べるようになった

XMB (クロスメディアバー) の「ゲーム」もリモートプレイから見えるように
なっています。HDD に入ってるゲームの選択もできますが、全部リモートプレイ
未対応だといって怒られました。

とりあえずHDDに入っていて怒られたものたち
・まいにちいっしょ
・鉄拳5 DARK RESURRECTION
・グランツーリスモHDコンセプト
・みんなのGOLF5体験版
・BLAST FACTOR体験版
・RIDGE RACER 7体験版
・Folding@Home

リモートプレイ対応ゲームがそのうちリリースされるのではないでしょうか。
Folding@Home の対応を強く希望します。