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April 2007 の記事

EM ONE を使ってみての感想は一言、速いです。通信が。
条件や計測サイトにも大きく依存するでしょうが、確かに今は EM ONE 本体で
500~1Mbps 程度出ます。

使うブラウザによっても若干速度が違うようです。
同一場所で 3種類のブラウザで比較したところ

 1.097Mbps NetFront v3.3
 1.143Mbps Opera
  889Kbps InternetExplorer

となりました。ベンチマークは Opera の方が速いけど、レンダリングや操作上の
体感速度は NetFront の方が速いです。

これだけ速度が出ると
 画像が途中で止まらずに落ちてくるし、
 ファイルダウンロードも非常に速いし、
 ネットラジオのストリーム再生も引っかからないし止まらないし、
 外でも比較的重いサイトを開こうという気になるし、
出先で何か調べ物をしようと思ったときに、本当に実用になるのは
ここがスタートなのではないか、と思ってしまいます。たぶん戻れません。

今まで使っていた PHS 回線は、どちらかというと急用時向けではなく
暇があるときの時間つぶしとして最適でした。


残念ながら自宅はまだ6月までエリア外で、窓際でぎりぎり電波が入るかどうか、
といった状態です。うまくつながっても 500Kbps 程度でたまに切れます。
それでもつながった状態だとダウンロードの速さは実感できます。


本体は予想通り大き目です。
W-ZERO3[es] よりわずかに薄いものの、あんまり薄いという印象はありません。
大きさは DS Lite に非常に近くて EM ONE の方が 1cm くらい長い程度です。

数値で比べてみると大きさと重さも厚さも Zaurus MI-310 (ColorPocket)
に似ているようです。久しぶりに比べてみましたが、PI-3000 など昔の
Zaurus はもっとでかくて重いのが当たり前だったようです。


画面は大きくフラットです。
タッチパネル領域が液晶面より広くて外側にタッチ専用ボタンがあります。
昔の PI-ZAURUS のようです。


キーボードの配列は直線状に並んでいるだけで、ZERO3 とほとんど同じです。
慣れているので便利ではありますが、良いところだけでなく悪いところまで
一緒な感じです。キーボードだけで入力できない記号があるし、
刻印が無いのに SHIFT の使い分けで ">" や "<" を入力できるのも一緒。

ZERO3 との違いをあげてみます。

・<> は SHIFT との変則組み合わせだけでなく[Fn]+「;」「:」でも入力できる。
・SPACE キーは 3キー分の幅があるけど押せるのは両端 2キー分。真ん中は反応しない。
・[Fn]+[3]/[0] でソフトキーになる。
・カーソルキーが独立している。
・[Fn] との組み合わせで入力できる記号配列が若干違う。

ソフトキーが Fn+[3]/[0] で操作できるようになったのは改良点ですが
画面のボタンも近いので、これが便利に使えるかどうかは微妙です。


ZERO3 と比べるとボタンそのものも薄くなっています。
タッチの感じは ZERO3 WS003SH(004SH) よりも ZERO3[es] WS007SH の方に近い
気がします。だけどボタンも大きくてしっかり押せて、押し間違いも
WS007SH より減りそうです。
ただボタンのつくりと押しやすさは個人的には WS003SH(004SH) の方が上でした。
[SPACE/変換] 操作はつい真ん中を押してしまうので慣れが必要です。


キーボード右上にポインティングデバイスがあってマウスカーソルの操作が
できます。押し込みがクリックに相当します。
また本体の右サイドにダイヤル式のホイールがあります。SL-Zaurus のような
2次元に倒しこむだけのスティックではなく、ダイヤル式のボリュームのように
回転します。ホイールの押し込みでクリックはできません。

おそらくこの2つはセットで、パソコン用ホイールマウスと同じ操作を
狙ったものだと考えられます。
PocketPC 系でのマウス操作が洗練されていないためか微調整が難しく、
ブラウザなど処理の重いアプリ上ではカーソルのちょっと動きがぎこちなく
なります。
従来の PDA とは違うものだと思って操作に慣れれば、それなりに使えるように
なりそうです。でもやっぱり直接画面をタッチした方が早いです。

円形のカーソルキーは少々小さくふちの引っかかりもなくて滑ります。
W-ZERO3[es] の方が触ってはっきりわかるので押しやすく感じます。


本体は基本横でしっかり重さもあるのでどうしても両手持ちになります。
裏面、左手があたる部分は使っているうちに結構熱を持ってあったかく
なるようです。


できることを厳選してコストダウンを狙った ZERO3 に対して、
EM ONE の機能はある意味全部入りです。本体自体の価格も結構差があると
思われるので高級版 ZERO3 といえるかもしれません。

・HSDPA
・800x480 液晶
・無線LAN 11b/g
・Bluetooth
・ワンセグ
・USB Host
・RAM 128M/Flash 512M
・miniSD
・RGBアダプタ対応
・クレードル対応
・ステレオスピーカー
・グラフィックアクセラレータ

ポインティングデバイスなどいろんな操作ができる反面、これだ、という
決定的な操作スタイルも特に無い気がします。
気がつくとペンを持ちながらキーボードとポインタを操作しつつ、
タッチボタンのついでに画面も指でタップしていたりします。

スライドしないとカーソルキーが出てこないし、前面にはハードキーが無く、
スタイラスの使い勝手もいまいちで、サイドのボタン類は電源スイッチを含めて
どれも操作しづらいなど、当分はいろいろ試行錯誤が続きそうです。


・「とうとう EMOBILE EM ONE 買いました
・「EMOBILE EM ONE 神経質なタスク管理からの開放


今まで買った PocketPC 機は PocketPC2000~2003 で 5台あります。
その前にキーボード付の WindowsCE マシン (HandlheldPC) も2台使っていました。
PocketPC になって常に付きまとうのが

・終了しない OK ボタンとタスクの終了管理
・ソフトインストールによる不安定化

でした。定期的なリセットは必須で、それどころか何かアクションをする前に
リセットが必要になることもあります。

これらの経験から、W-ZERO3[es] では 絶対安定 優先で
できる限りデフォルトで使い、システム系のソフトをほとんど入れない
構成で使っていました。

・Today に入れたソフトは applus 1つのみでそれ以外はできるだけはずす
・タスクマネージャーとソフトウエアラウンチャを使わない
  スタートメニューのみでやりくり
・追加常駐ソフトは ctrlswapmini のみ
・シンクロはデータ転送の最初だけで普段は同期しない

普段良く使うソフトは限られているので、割り切ると意外になんとかなります。

Today 画面の「実行中のプログラム」数が増えるとすぐに不要なものは
メモリ管理画面から終了させました。
プログラム数はいつもだいたい 0~3 くらいに抑えています。

ソフトのインストールも、頻度の高いものや常駐系はできる限り本体メモリ
へ入れます。この辺も安定優先だと1つ1つ厳選してインストール先を
考える必要がありました。


●EM ONE では

EM ONE のメモリ (RAM) は多く、プログラム実行領域として 128MByte あります。
これは RAM 64M の WM5 機種の約 2倍、RAM 64M の PPC2000~2003 機種の
約 4倍に相当します。

タスクの終了を特に気にしないで、7本くらいソフトが立ち上がっていて

 予定表、GSFinder、NetFront3.3、IE、ブンコビューア、Opera、電卓

が動いてる状態でまだ 70MByte ほど空きがあります。
PocketPC で、アプリが終了しない OK ボタンでもいいかも、
とはじめて思いました。


本体のフラッシュメモリも余裕があります。
ユーザーエリアで 390MByte もあるので、実はまだ mini SD カードを
使っていません。今のところは全部本体メモリにインストールしています。

操作性やら慣れてない部分やらいろいろと使いづらい部分もあるけれど、
メモリが多いとこんなにも気が楽だとは。

・回線速度の快適さ
・メモリ制限からの開放

この2つだけで今は十分満足です。

とうとう EMOBILE EM ONE 買いました


欲しかったのは端末ではなくてサービスです。
今まで PDA 系を買った動機は、端末の魅力がすべてでした。
W-ZERO3[es] と同じ代わり映えの無い WindowsMobile5.0 を搭載しており、
サイズも大きくて通話もできない EM ONE を買った理由は
ずばり「高速な回線」が欲しかったからです。

でも使っているうちに EM ONE は使えるマシンだと気がつきました。
過度に期待しなかったせいもあるのですが、これは結構良いかもしれません。


●ポケットPC端末の些細な欠点と ZERO3[es] を最高だと思ったわけ

PDA として PocketPC 機を使い出したのは初代 iPAQ からです。
大ヒットしたこの PDA は CPU に StrongARM を搭載しており、
圧倒的な速度と拡張性で PocketPC のスタンダードになりました。

その後新機種が出たり、新OS になったりでいくつかの PDA (PocketPC) を
使ってきました。だけど基本的なスタイルはどれも同じで操作性も
そんなにかわりませんでした。


・電源ボタンの操作しやすさが必要

 PalmTop タイプの PDA は前面にボタンがありタッチパネルを備えています。
 そのためかばんやポケットに入れる際、誤動作を防ぐにはいちいち電源を
 切る必要がありました。

 取り出して使いたい場合は電源を入れて、しまう前に電源を切ります。
 電源ボタンは押しやすい方がよく、PocketPC の多くは独立したボタンに
 なっています。


・電源ボタンの反応の鈍さ

 間違って電源をつけた場合、または電源をつけたあとすぐ思い直して
 かばんにしまおうと思った場合はすぐに電源を切りたいものです。
 だけどこれがうまくいきません。

 電源を ON にしたあと数秒は、各種デバイスの認識等に時間がかかり
 その間電源が切れないようになっているからです。
 何度ボタンを押しても反応しないし先行入力もききません。
 反応しないのであわてて連打していると、うっかり電源が切れたのにすぐ
 また入れてしまうこともありました。

 逆に、電源を切ったけどすぐまた使いたいという場合も、電源が切れて
 いるので、実際に使えるようになるまで若干待たされることになります。


・W-ZERO3[es] の良いところ

 W-ZERO3[es] は、スライド式のキーロックボタンを備えることで電源
 周りの欠点を克服してしまいました。

 (1) スライド操作による確実な先行入力
   ハード的なスライド操作は、スイッチがどの位置にあるかによって
   目的が決まります。実際の動作までラグがあったとしても確実に
   操作できますし、人間は完了を待つ必要がありません。

 (2) 電源を切らなくていいという快適さ
   せっかく AutoPower OFF があっても、電源をすぐ切らなければいけない
   理由は誤動作を防ぐためでした。画面に何かものがぶつかっていれば
   AutoPower OFF してくれない可能性もあります。

   W-ZERO3[es] はすぐにキーロックだけできるので、時間のかかる
   電源切断をせずにすみます。ロックだけしておけば一定時間後に勝手に
   電源が切れます。

   またポケットにしまった直後にやっぱりもう一度データを見たいと
   思ったら、AutoPower OFF 前ならロックを解除するだけですぐ
   操作できます。電源 OFF までに余裕(バッファ)があることで、
   人間の気まぐれな判断に対するレスポンスが向上しているわけです。


・W-ZERO3[es] カーソルキーの使いやすさ

 昔はタッチパネルのみの PDA もありましたが、PocketPC ではカーソルキーが
 標準搭載されています。だけど携帯電話のボタンに比べると、自分が使ってきた
 機種では操作性が劣るものが多かったように思います。
 スマートフォンとして携帯電話と同じ土俵に立ってようやく、ボタンの
 シビアな操作性も重要視されるようになってきたのではないでしょうか。


なので W-ZERO3[es] は、携帯電話の視点でみると「うーん」な部分もあるけれど、
PocketPC 機種としてみれば欠点が克服されて非常に使いやすくなっているわけです。
便利な PocketPC 機種としてたいへん気に入って使っていました。


さて EM ONE はというと、W-ZERO3[es] ですごい良い! と思った部分を必ずしも
引き継いでいません。
だけど使っているとまた違う別の良さがありました。

(続く)