SmartQ Z Watch を買ってみました。Android の SmartWatch です。
Bluetooth 経由の RemoteDisplay だった LiveView と違い、
単体で Android 4.1 が動作しています。
スペックによると中身は Ingenic JZ4775。
CPU は Xburst 1.0GHz で ainol Novo 7 Paladin と同じ mips です。
RAM も同じく 512MB。下記は ZWatch 実機より cpuinfo。
system type : s2122b processor : 0 cpu model : Ingenic Xburst V4.15 FPU V0.0 BogoMIPS : 812.64 wait instruction : yes microsecond timers : no tlb_entries : 32 extra interrupt vector : yes hardware watchpoint : yes, count: 1, address/irw mask: [0x0fff] microMIPS : no ASEs implemented : mxu shadow register sets : 1 kscratch registers : 0 core : 0 VCED exceptions : not available VCEI exceptions : not available Hardware : s2122b
基本的には他の SmartWatch と同じように、母艦となる Android Smartphone
と Bluetooth 同期する使い方が想定されているようです。
そのため内蔵のアプリケーションは最小限で設定項目もごくわずか。
アプリケーション管理も無いので、単独で Z Watch 側のアプリの
追加や削除を行う方法が見当たりませんでした。
USB 接続で MTP ストレージとして認識するのでアクセスは容易です。
内部ストレージに update.zip を転送して、
Settings から Firmware Upgrade を選ぶだけでファームウエアの更新が可能。
Firmware 1.9 に更新したところ FileManager が追加されており、
Z Watch 単独で内部のファイルを閲覧できるようになりました。
FileManager で apk を開くと一度ブロックされますが、
ここから提供元不明アプリのインストールを許可することが可能です。
(設定からは出来なかった)
また偶然 Settings → About の Model number を連打していたら
Usb debug を Enable に切り替えられることがわかりました。
再び連打すると Disable になります。
Driver は inf 書き換えで google のものを利用できます。
USB 接続で adb が使えるようになったので、任意アプリの
install / uninstall 方法が確保できたことになります。
画面が狭いだけで普通の Android Device と変わらないようです。
内部ストレージ (/sdcard) は 2GB、System ストレージ (/data) が
およそ 1GB (900MB free) となっています。
install したアプリアイコンもメニューに追加されており実行できます。
Eclipse から直接デバッグも可能。
下記画像は ADT (DDMS) からキャプチャ。
↑ Chot Calculator も画面が小さくキーが潰れてるが一応動作 (NDK使用)
母艦と同期するサブ画面的な用途ではなく、
単独でさまざまなアプリを入れて持ち歩ける超小型デバイスとしても
活用できるのではないかと思っています。
関連エントリ
・Android 4.0 MIPS で RenderScript, ainol Novo 7 Paladin の浮動小数点演算速度
・Android 4.0 ainol Novo 7 Paladin、MIPS CPU の NDK と Vivante GPU
・Android LiveView MN800 プラグインの作り方
・LiveView MN800 Android のマイクロディスプレイ
私も購入したのですが、手を動かすことで、画面を点灯させる機能が使えなくなりました。そのようなことは起きていますか?
自動点灯使えています。
水平状態から手前に傾けると点灯するようです。